県内企業の事業再生などを目的に設立された琉球キャピタル(池端透社長)とみずほリアルティone(東京都、大江一馬社長)、かりゆしグループ(平良朝敬会長)は8日記者会見を開き、3社の出資で合同会社結志(ゆし)を設立し、3月31日付で那覇市泉崎のホテル「沖縄かりゆしリゾートEXES那覇」と「KARIYUSHI LCH Izumizaki県庁前」を取得したと発表した。両ホテルはかりゆしが借りる形で、引き続き運営を担う。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて観光業界の売上が落ち込む中、かりゆしは不動産の売却によって資金を調達し、経営の安定性を高める考え。結志は、詳細な所得金額を明らかにしていないが、プロジェクト総額は約45億円だとしている。不動産取得資金は3社の出資のほか、琉球銀行などによる融資で調達した。
結志の運営はみずほリアルティoneの子会社「みずほ不動産投資顧問」が担い、ホテル運営力の強化や魅力の向上を目指す。