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オーストラリアの業界団体はすごいのに…… ー 20代社員が振り返る今週のニュース

 昨夜から、トラベルビジョンのコメントに「いいね」をつける機能が追加されました。そしていま最も人気があるコメントは、掲載から半日で週間ランキング10位まできたオーストラリア業界団体に関する記事についたコメントです。人気のコメントの内容は短く、とてもシンプルなものですが、だからこそ賛同が得られる内容になっているのだと思います。
 そして、私も同じようなことを思いました。つまり「オーストラリアは業界団体の力もあり真水支援があるのに、日本はなぜ……」ということです。隣の芝生は青い、ということもあるのでしょうが、それにしてもです。オーストラリア政府は先月9.28億米ドルの観光業支援を発表 しています。中小旅行会社への真水支援も、旅行援助も行っているオーストラリアと、GoToがだめになり、次は県内への旅行を支援するばかりの日本。この記事にプロコメの村田氏がコメントされていますが、まさしく旅行業界への真水支援はしないということがこの件でよくわかりました。

 そもそも中小への支援どころか、GoTo事務局が大手旅行会社に対しての支援に偏っていると文春に書かれたのも記憶に新しいですが(そういえば、GoTo事務局が縮小となるそうですね。まさかまだ縮小していなかったなんて……)オーストラリアの支援と日本の支援、この違いはなんなんでしょう。なんだか書いていてますます悲しくなってきてしまいました。この国の観光産業が取り返しがつかなくなる前に、打たれるべき手が打たれればいいのですが。

 同じく業界団体のニュースで日本添乗サービス協会のインタビューは、少し気持ちが明るくなるニュースでした。今年の年頭所感で三橋会長がおっしゃられていますが添乗員というのは経験が求められます。だからこそ、この苦しい中どのようにすれば添乗員の方々を他業界に流出させずにすむのか、思案され実行されているのがわかります。こういった、業界団体が力を尽くしてくださっていることがわかるニュースは、我々にも励みになります。この苦しいコロナ禍が終わった後、それでも人材や企業が生き残った業界となるのか、一部の大手が残るばかりの焼け野原となるのか、それはこれからの業界の動きにかかっているのでしょう。