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観光庁、オリパラに向けて競技会場周辺のバリアフリー飲食施設公開。インバウンド対応状況も明記

2021.03.31

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観光庁は、26日、高齢者・障害者が利用可能な飲食施設ガイドを公開した。このガイドでは、バリアフリーの項目以外に、インバウンド向けの対応状況も示されている。

今回のガイドでは、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の会場やターミナル駅周辺の飲食施設を中心に、車椅子などで入りやすいなど、バリアフリー対応に取り組んでいる飲食施設を紹介している。掲載されている全ての飲食施設のバリアフリー情報は、実際に障害者が訪問・調査したもので、高齢者や障害者の目線を重視したものとなっている。

ガイド中のチェックリストでは施設ごとのバリアフリー対応状況を確認できる。本ガイドの作成にあたっては、ガイド作成の趣旨に同意し、バリアフリー対応を行っている飲食施設109件の協力のもと、障害当事者の車椅子ユーザーと歩行調査員の2名で行った。調査項目としては、店舗入り口の間口の幅や段差をはじめ、テーブルの椅子の移動の可否、トイレの状況、点字メニューや最寄り駅などからのバリアフリールートなどで、ガイド上では写真やアイコンを使ってわかりやすく表示されている。

また、インバウンド対応状況も調査されており、ベジタリアン対応、ムスリム対応、Wi-Fi、翻訳デバイス、多言語化ホームページや外国語メニューなど11項目のアイコンがある。

飲食施設の情報はエリアごとに紹介されており、渋谷区や新宿区などを含む「ヘリテッジゾーン」、江戸川区や千葉県の一部が「東京ベイゾーン」、埼玉県や神奈川県が「関東圏」、北海道や福島県の競技場付近が「地方会場」の4エリアの飲食施設が掲載されている。

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