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日本航空(JAL)最大の労働組合「JAL労働組合」は1日、2021年春闘で、年間ボーナスについて、夏冬それぞれ月額給与の1か月分(計2か月分)の要求にとどめることを決めた。20年春闘の要求と比べ、半減となる。
1日開いた中央委員会で可決した。21年も航空需要の大幅な回復は困難との判断から、基本給を底上げするベースアップ(ベア)の要求も見送る。
JAL労組は昨年の春闘で、年間4か月分を要求。労使交渉の結果、夏は1か月分、冬は0・5か月分とすることで妥結していた。
JAL労組は、ボーナスの支給額を夏冬まとめて交渉する「年間一括協定」の締結要求も見送る。要求段階で経営側に締結を求めないのは異例だ。今年は夏冬それぞれの時期の業績を見極めながら、経営側と交渉する手法に転換する。
JALは21年3月期連結決算の最終利益が3000億円の赤字になると見込んでいる。国際線の旅客数は、コロナ禍前と比べて9割減の状態が続いている。