三菱UFJが大阪に観光テーマのスタートアップ支援拠点開設

三菱UFJフィナンシャルグループが開設したスタートアップ支援拠点「MUIC Kansai」=大阪市中央区(岡本祐大撮影)
三菱UFJフィナンシャルグループが開設したスタートアップ支援拠点「MUIC Kansai」=大阪市中央区(岡本祐大撮影)

 三菱UFJフィナンシャル・グループは22日、大阪市中央区にスタートアップ(創業間もない企業)の支援拠点「MUIC Kansai(ミューイック・カンサイ)」を開設した。大企業との連携で観光産業を中心にイノベーション(技術革新)を生み出し、関西経済の活性化につなげる考え。2025年大阪・関西万博に向けた技術開発を目標とする。

 拠点にはシェアオフィスのほか、スタートアップ同士が交流するスペースなどを設けた。会員には近鉄グループホールディングスなど鉄道各社や関西電力、オリックスといった関西に拠点を持つ大企業に加え、関西経済連合会などの団体も参画。資金を供給するだけでなく、経営人材の派遣や大企業との協業をビジネスチャンスにつなげてもらう。

 三菱UFJ銀行の園潔会長は「観光分野は新型コロナウイルスの感染拡大で多くの課題が見つかった。新しい産業を育成することが日本経済活性化に資すると考えている」と説明。その上で、「銀行として、企業を育てるところから上手に付き合っていきたい」と狙いを語った。

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