ハナツアージャパン、2020年12月期は約28.6億円の赤字

ハナツアージャパン

HANATOUR JAPAN(ハナツアージャパン)は2月15日、2020年12月期通期業績を発表した。純損益は28億6,100万円の赤字だった。業績の回復時期が不透明であることから、継続企業の前提に関する注記を公表した。

売上高は9億4,800万円(前年同期比85.6%減)、営業損失は21億8,600万円だった。自己資本比率は16.5%に低下した。

旅行事業、バス事業、免税販売店事業、ホテル等施設運営事業の4事業すべてで損失を計上した。同期には15.5億円の融資を実行し、現預金は約30億2,600万円となった。外貨定期預金を円転し、為替リスクを解消した。

固定費の削減を進め、2020年12月のバス事業の固定費は1,800万円にまで削減するなど、全事業で月あたり1億2,400万円を削減しており、アフターコロナでの利益率の向上を目指す。

訪日旅行客向けの周遊観光バス「くるくるバス」は事業を廃止する。3月には「ホテルセンレン京都 東山清水」、8月には金沢に110室規模のホテルを開業することを計画している。

金融機関や親会社への支援を要請し、状況に合わせて増資の準備を検討する。2021年12月期の業績、配当予想は未定としている。