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NOE橋本新社長、課題解決へ積極展開、社員巻き込み中計策定へ

60周年に向け体制強化、業務改革でプロジェクトチームも
付加価値追求、クロスセル強化も

 2019年3月、エヌオーイー(NOE)の代表取締役社長に橋本肇氏が就任した。業務渡航とレジャーを主軸として事業展開するNOEは、1960年創業の老舗で2020年には創業60周年を迎える。業界環境が大きく変わるなか、先々代の林田建夫氏以来のプロパー出身社長として自社の現状をどう分析し、未来に向けた道筋をどう見出すのか。矢継ぎ早に事業改革の取り組みを進める橋本氏に聞いた。

これまでのご経歴について教えてください

橋本肇氏(以下敬称略) 1985年に大阪支店に入社し、大阪では延べ18年、東京では延べ16年、勤務してきた。初めて役員に就いたのは約10年前で、取締役大阪支店長などを経て、昨年までは取締役管理本部長兼経営企画室長を務め、そして今年、代表取締役社長に就任した。

ご就任に際してのご所感をお聞かせください

橋本  特に社員からは、プロパー社員出身の社長として期待されている部分は大きいだろうと感じている。

 社員は約290人で、もうすぐ300人。旅行業界の変革の時期において我々のような業態が生き残るにはどうすれば良いか、しっかり考えていく必要がある。次の世代へ繋いでいくという意味でも非常に大事な時期だと考えている。そういった意味で、意欲もあるが重責も感じているところだ。

変革の時期を迎えつつある旅行業界で生き残るため、どのようなことに取り組んでいますか

橋本 スピード感は出していかなければいけない。また、2020年から3年間で中期経営計画を実施しようと考えている。ここ数年は単年度計画で推進してきたが、状況に応じて必要な部分にまとめて投資することもしていかないと流れに乗り遅れてしまう。

 中期経営計画に絡めて、現在は「100日プロジェクト」を進めている。これは4つのプロジェクトを約3ヶ月間で実行、決定、または着手するもので、7月中旬までの完了をめざしている。仕事の進め方や組織の在り方を若手・中堅にも参画させ経営層と一体感を持って見直し、改善を進めることがプロジェクトの趣旨だ。

 1つ目は「ビジネストラベル」「団体事業」「スカイツアー」「働き方改革」の4つをテーマに、役員・本部長クラスがアドバイザーとなり、部長、課長、一般のスタッフでプロジェクトチームを結成し、業務内容について検討してもらい7月に報告を上げてもらう。

 次が「止める、減らす、まとめる」で、無駄を省いて業務を効率化することを目的に、会議の回数を減らすなど工夫している。3つ目が、社内コミュニケーションの強化で、社内チャットやスケジュール管理、データベースの連携、モバイルワークなどをよりスムーズにできるように外部サービスの導入を検討している。最後が業務用パソコンの総入れ替えで、社員の働き方に見合うパソコンの機種を選んで導入する予定だ。

 中期経営計画は、途中で修正が入るもの。だからこそ、先の時代を予測して、何が必要で何が不要かを検討することが重要だと考えている。