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フィジー・エア、9年ぶりに成田/ナンディ線再開、18年7月から週3便

  • 2017年12月6日

A330型機  フィジー・エアウェイズ(FJ)は12月6日、2018年7月3日から成田/ナンディ線を週3便で開設すると発表した。火、金、日曜日に運航する予定で、関係当局の認可が前提。同社は09年3月末まで、「エア・パシフィック航空」として同路線を運航しており、再開は9年4ヶ月ぶり。運航機材はビジネスクラス24席、エコノミークラス249席、計273席のA330-200型機またはビジネス24席、エコノミー289席、計313席のA330-300型機。乗客の7割は日本人が占める見通しで、ハネムーナーや家族連れ、旅慣れた熟年層などをターゲットに設定。搭乗率はFJの全路線の平均搭乗率と同じ70%後半をめざす。

カバリエ氏  同日開催した記者会見で、同社チーフ・コマーシャル・オフィサーのマーク・カバリエ氏は09年当時を振り返り、「国際的な金融危機で需要が低迷したことなどで、運航を停止せざるを得なかった」と説明。「現在は市場が活気を取り戻しており、(フィジーへの)旅行に興味を持つ人が増えた」と語り、「日本の皆様には直行便をご利用いただき、フィジーに加え、我々のネットワークを活かして南太平洋の国々も訪れてほしい」と訴えた。

 フィジー共和国は333の島々で構成されており、FJは子会社のフィジー・リンクとともに、コードシェアなどを含め国際線を15ヶ国69地点に、国内線を11地点に運航しているところ。本誌の取材に応えたカバリエ氏は、フィジー国内についてはナンディに加え、バヌアレブ島のサブサブや、タベウニ島などをアピール。「フィジーは他のビーチデスティネーションとは異なり、家族に出迎えてもらうような温かいホスピタリティを体験できる」と強調し、フィジーの「手付かずの自然」や独自の文化、ラフティングやジップライン、ゴルフ、ダイビングなどの体験をアピールした。このほか、トンガやサモア、バヌアツなどフィジー以遠への需要にも期待を示した。

 日本での販売戦略については、OTAを含む旅行会社経由の販売と直販の双方に注力する方針を説明。「両方とも大切な販路だが、旅行会社には長年に渡ってフィジーの送客にご協力いただいており、強いパートナーシップを築いている」と強調した。直販については、同日から公式ウェブサイトの日本語版の提供を開始したという。今後はフィジー政府観光局とともに、日本市場でのピーアールを強化する方針。現在は観光局の日本オフィスはないが、同氏によれば18年中にはオフィスを開設する見通し。

 航空券の販売開始は12月中を予定しており、「政府の認可待ちだが、運賃は8万3000円程度になる見通し」。座席数を限定し、往復で税込み5万6200円の就航記念運賃も設定するという。

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