スペシャリスト・インタビュー:JTBロイヤルスタッフ 久田千絵さん

「0.3%」の超精鋭スタッフ
完璧じゃないから働き続ける

-社内教育において気をつけていることは何ですか

久田 私の周りのスタッフは素直な子が多く、「これをやりなさい」と言ったらしっかりやってきます。指導する際は、厳しく言うと萎縮して動けなくなってしまうので、「どうしてその作業が必要か」を考えさせるようにしています。あとは、一緒にお酒を飲むなど交流を持つようにもしています。

 また、勤務時間内に勉強会の時間を作ることも大事です。例えば、トラベルゲート新宿では今年6月1日にハワイ専門フロアがオープンしましたが、その際は5月下旬から主力のハワイ商品を企画しているJTBワールドバケーションズや本社と連携して勉強会を実施しました。当店はシフト制なので、スタッフ数が多くいる土日の朝にハワイ州観光局(HTJ)やサプライヤーの方に来ていただき、月に6回程度のペースでハワイの最新情報などについて知識向上をはかっています。


-プライベートはどのように過ごしていらっしゃいますか

久田 就職して2年ほどで結婚し、現在は成人の子供が1人います。私は旅行がとても好きで、お金と時間がある時は旅行に行くことが多いです。先日もコスタクルーズを利用したり、当店のFITキャンペーンに合わせて韓国旅行に行きました。私の母も定年まで働いていたため、今は「できることは手伝う」と家庭のことに協力してくれています。


-旅行業で働き続ける理由を教えてください

久田 ロイヤルスタッフの資格はいただいたものの、未だにわからないことがたくさんあります。これまでも、結婚や出産など辞めようと思うタイミングはありましたが、結婚する時はお金がないし、出産する際は母が手伝ってくれたのでここまで続けてきました。

 店舗にはさまざまなお客様がいらっしゃるので、常に変化に富んでいます。お客様に聞かれてその場で調べることも多く、いつになっても完璧にはなれません。今後も完璧になれない以上は、続けていこうと思います。


<編集後記>
 後輩へのメッセージをお伺いすると、「こんな私でもロイヤルスタッフになれるので、みんなもなれる!」とお話されるなど、とても謙虚な久田さん。しかし、同僚の皆さんにとっては「高額商品からクルーズ、FITまで知識も豊富で勉強になります」と頼もしい存在です。また、優しい雰囲気も印象的で、ご同僚からは「いつも穏やかな笑顔で元気いっぱい」、トラベルゲート新宿店長の真野剛さんからも「明るく笑顔が素敵で、お客様からも部下からも愛されています」とコメントをいただきました。優しさと「完璧になれない以上続けていく」という芯の強さを両立されているのも、ロイヤルスタッフの凄みの一つかもしれません。ありがとうございました!