全日空、トランスコスモスや空港ビルとネット販売事業、訪日誘致も視野

  • 2012年3月29日

 全日空(NH)はトランスコスモスや空港ビル6社と共同で空港通販有限責任事業組合(空港通販LLP)を設立し、地域名産品のインターネットショッピングモール「クーコ・モール」を4月2日にオープンする。地域名産品のネット販売を通じた地域活性化とともに空港ビルの経営基盤を強化するのが目的。各空港ビルのネットショップでは認知度が高まらない課題があった。連携することでショッピングモールにより認知を高め、地域名産品のネット販売を全国展開する。

 クーコ・モール(空港のモール)では、空港売店で取り扱う土産・名産品を販売。当初は6空港の出店だが、契約をすすめ、初年度の商品取扱高目標は2億円だが、2016年度には70億円に拡大させる意向だ。また、将来的には地方特産品の海外ネット輸出を通し、訪日旅行客の地方への誘致も視野に入れている。

 なお、空港通販LLPは2月8日設立。NH、トランスコスモスのほか、函館空港ビルデング、仙台エアポートサービス、福岡空港ビル、大分航空ターミナル、長崎空港ビルディング、宮崎空港ビルが出資し、資本金は1400万円。代表は徳田伸之氏で、事務所はNH企画室グループ事業推進部内に置く。