桜満開の嵐山は混雑「ウォーズ」 通年の交通規制、住民の考えは

有料記事

日比野容子
[PR]

 桜の開花前から外国人観光客らで大混雑となっている京都・嵐山。歩行者の安全確保のために目抜き通りを通年で一方通行化したい観光・交通関係者に対し、規制は春秋や土日・祝日だけで十分と考える地元住民が多いことが、京都市が昨秋初めて実施した住民アンケートで浮き彫りになった。市は近く両者の意見交換の場を初めて設け、協議する方針だ。(日比野容子)

 「桜開花前の平日なのに、昨日は観光バス47台、タクシー77台、1万人の参拝者が来られました。これはもう戦争、スプリング・ウォーズですわ」

 3月28日、嵐山のホテルで開かれた「嵐山交通対策研究会」。京都市歩くまち京都推進室が主催した会合で、世界遺産天龍寺の小川湫生宗務総長は「この春、過去に経験したことのないような人数の観光客が来るのではないか」と、危機感をあらわにした。渡月橋から続く目抜き通り、長辻通沿いに天龍寺はある。

 悲鳴はほかの出席者からも上がった。

 「店の門番の話では、人混み…

この記事は有料記事です。残り1333文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません