伊香保の旅館、雇調金1500万円不正 前橋の事業所も

杉浦達朗
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 群馬労働局は22日、コロナ禍で従業員を休業させた際の手当を補助する雇用調整助成金(雇調金)について、渋川市伊香保町の旅館業「山陽ホテル」が約1500万円、前橋市の技術サービス業「KIKUCHI 菊池民男」が約400万円を、それぞれ不正に受給していたと発表した。労働局によると、ともに不正受給を認めたという。

 発表によると、山陽ホテルは2020年9月から22年10月、従業員を休業させて手当を支給したとする虚偽の申請書類を作成し、雇調金1511万4511円を不正受給した。また、20年9月から21年6月には同じ名目で緊急雇用安定助成金を82万7280円不正受給した。KIKUCHIも同様の手口で、20年12月から21年10月に405万円不正受給した。

 いずれも昨年の調査で発覚し、7月に支給取り消しが決定。労働局は不正受給の違約金として受給額の2割を上乗せした額の返還を求めており、2事業者とも一部返還済みという。(杉浦達朗)

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