本物でリアルな感覚追求 ホテル客室で京成電鉄3400形の運転体験

竹内里緒子
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 京成ホテルミラマーレ(千葉市中央区)は、客室で本物の運転台を使って電車の運転体験を楽しむ宿泊プランを始めている。10月から運用が始まり、すでに約30人が利用。当面の週末はすでに予約が埋まるなど人気となっている。

 「京成電鉄3400形トレインルーム」と題した宿泊プランで、客室には引退した車両の実物の運転台を設置。実際に撮影された車窓の映像が55インチのモニターに映し出され、シミュレーターで運転を体験することができる。運転士から聞き取り、ブレーキのかかり具合まで細かく調整するなどリアルな運転感覚を追求した。

 車掌台や乗務員室扉、3人掛けシート、スイッチや計器類、中づり広告、銘板など全て実物を利用している。部品の傷やさびも残し、展示品も全てに触れることができる。

 同ホテル広報担当の長尾宗二課長はこの宿泊プランについて「寝るためだけにホテルを利用する人が多い中で、泊まることを目的とした人を増やしたかった。実際、この部屋に宿泊される方の滞在時間はとても長い」と話す。利用者層は30~40代が多いが、友人と宿泊する20代や子供連れの家族もいるという。今後も全国の鉄道ファンの利用を期待する。

 1泊1室2人で税込み5万6千円から(朝食付き)。同ホテルのホームページからも予約できる。(竹内里緒子)

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