アイスランド、フェロー諸島、グリーンランド、「新型コロナウイルス」の影響について‐続報 (4/22の状況)

  • 2020年4月23日

全世界的に感染が拡大している「新型コロナウイルス」に関するアイスランド、フェロー諸島及びグリーンランドの状況をお知らせいたします。

■ アイスランドの状況

アイスランド国内の感染者は現地時間昨日2020年4月22日時点で313名、国立大学病院に入院している人も10名減り15名となり、残りの298名が自宅隔離で療養中です。

また、感染の疑いのある検疫中の人は昨日からさらに128名減り、現在898名で自宅等で経過観察中です。

これまで回復した人は1,462名で、全人口の13%が検査済みです。

死亡者数は計10名のままです。

4月10日より現在の感染者数が前日数を下回り、また日々の新たな感染者数よりも回復者数が上回り続けております。

疫学の責任者の提案を踏まえ、検疫を所管する厚生大臣が以下のコメントを出しております。

「アイスランドへ入国する外国人に対して検疫を開始する。4月24日~5月15日の間に入国した人は、所定の検疫フォームに滞在先を記入して提出後、14日間検疫下に入ることを義務化する。

 5月16日以降の対応については、状況を見て検討・判断する。」

上記の通り検疫制限が出されましたが、3月2日に出された、必要不可欠な渡航目的以外での外国人(EU/EEA/EFTA以外)の入国制限は5月15日まで延長されております。

アイスランドでは、国内の各制限が徐々に緩和されつつありますが、6月17日の独立記念日までにはホテルの営業を再開し、夏にアイスランド人が国内旅行をしてくれることを望む声がホテルの経営者から上がっております。

また、ハルパ音楽ホールの隣に建設中の5つ星ホテル「Reykjavik Edition(Marriott」(253室)は70%まで工事が進み、2020年内にオープンの予定です。

日本の行政機関より抗インフルエンザ薬・アビガン12,200錠がアイスランド国立大学病院に贈呈されました。

■ フェロー諸島の状況

現在の感染者は7名で自宅隔離で療養中、入院者は0名です。25名が検査後、自宅隔離の経過観察中で、死亡者数は累計で0名のままです。

検査を受けた累計数は6,270名で、全人口の12%以上が検査済みです。

昨日99名の検査結果が出ましたが、全員陰性でした。

国内で収束が加速しており、保健相が成果を評価するコメントを出しておりますが、同時に保険当局より、今後は外国からの旅行者に対して空港到着時に要件を加え、引き続き国外からの感染を阻止して行く必要がある旨のコメントが出されております。

アトランティック航空は、4月22日のヴォーアル空港~コペンハーゲン空港間を含めた計4便の運航をキャンセルしております。

なお、現在も入国後14日間検疫下の経過観察が継続されております。

■ グリーンランド

昨日同様 現在の感染者は0名で、これまでの死亡者も0名です。

18日連続新たな感染者が出ておりません。

グリーンランド自治政府が、4月25日(土)からの措置として下記声明を発表しております。

* 移動: 飛行機、船を含めた国内の移動が可能。バスは座席数までの乗車が可能。

* 集会: 場所のCAPA=収容人数の半分以下の集会であれば可能。

* 運動: 従来通り、スポーツセンターや屋外でのスポーツは可能。

* 飲食: 店の収容人数の半分までなら、レストラン、カフェ、バーの営業が可能。

なお、旅行者のグリーンランドへの入国は6月01日まで 不可となります。

デンマークは5月10日まで国境封鎖と外国人の入国制限を継続の予定ですが、羽田からコペンハーゲンまで運航するスカンジナビア航空便の運航の詳細や乗り継ぎの可否については、スカンジナビア航空、または駐日デンマーク大使館にて最新情報をご確認ください。

以上、ご注意ください。

情報提供:株式会社ヴァイキング日本海外ツアーオペレーター協会