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緊急事態宣言、温泉など日帰り施設の対応状況は?

 コロナウイルスの感染拡大で、政府が4月7日、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県など7つの都府県を対象に緊急事態宣言を行ったのを受け、観光施設では臨時休業の動きが広がった。

 東京都の小池百合子知事は改めて都民の外出自粛を要請した上で、4月10日には、休業や使用制限を求める施設を発表する。

東京タワーは7日から、渋谷スカイは8日から当面の間

 これまで営業を続けてきた施設や、営業を再開していた施設を中心に、東京周辺の新たな休業施設を紹介する。

 東京ではこれまで営業を続けてきた東京タワー(東京都港区)が、4月7日から当面の間、展望台とフットタウン全館休館する。地上230メートルの展望台、渋谷スカイ(東京都渋谷区)も、4月8日から、ショップとレストランも含め休業する。

 屋外施設ではさがみ湖リゾートプレジャーフォレスト(神奈川県相模原市)が4月7日から、マザー牧場(千葉県富津市)が4月8日から当面の間、休業する。

温浴施設は対応分かれる

 宿泊施設や公衆浴場は、「適切な感染防止対策をして営業継続を要請する施設やサービス」とされるが、温浴施設では、東京染井温泉Sakura(東京都豊島区)が4月8-5月6日まで、庭の湯(東京都練馬区)が4月8日から、檜原温泉センター数馬の湯(東京都檜原村)は4月9日から当面の間、箱根小涌園ユネッサン(神奈川県箱根町)が4月11-30日の休業を決めた。

 スパリゾートハワイアンズ(福島県いわき市)は4月8日-5月6日まで、プールなどの日帰り施設、宿泊施設全てを臨時休館する。

 温浴施設では対応が分かれ、東京お台場大江戸温泉物語(東京都江東区)は館内イベントを中止した上で営業を続けている。箱根温泉でも営業を続けている日帰り入浴施設も多い。

 美術館関連では、営業を続けてきた岡本太郎美術館(神奈川県川崎市)は、問い合わせに「緊急事態宣言を受け、臨時休館の方向で検討しているところ」と回答。外出自粛要請があった週末を除き営業してきた箱根町の彫刻の森美術館と箱根ガラスの森美術館は、4月8日から当面の間、これまで臨時休館のなかったMOA美術館(静岡県熱海市)も4月9~23日まで休館する。

 バンクシー展(神奈川県横浜市)は開催会場が3月31から休館したことで、現在は休止している。

営業施設は安全対策の徹底や開館時間短縮などで

 一方で営業を続けている施設もある。江ノ島の展望塔、江の島シーキャンドル(神奈川県藤沢市)は、マスク着用者のみ入場できる。

 東京の高尾山ケーブルカー(八王子市)、御岳山ケーブルカー(青梅市)、岡田美術館(神奈川県箱根町)、市原ぞうの国(千葉県市原市)、足利フラワーパーク(栃木県足利市)が営業している。

 神奈川県の鎌倉大仏殿高徳院は、尊像内胎内拝観と手水舎の利用も休止しているほか、4月9-30日は開門時間や御朱印受付時間などを短縮して営業する。

 いずれも来場者に体調の確認や咳エチケットの徹底を求めたり、施設側としてスタッフのマスク着用や手洗いの徹底、アルコール消毒液の十分な配置や、屋内施設では換気の強化など、安全対策を強化している。

 休業等の情報は、いずれも4月8日16時時点のもの。


情報提供:トラベルニュース社