19年訪日客数は2.2%増の3188万2100人、韓国の大幅減響く

  • 2020年1月19日

田端氏  日本政府観光局(JNTO)は1月17日、2018年の訪日外国人旅行者数(推計値)の詳細を発表した。総数は前年比2.2%増の3188万2100人で7年連続の記録更新となったものの、主要20市場のうち2国間関係が悪化している韓国が25.9%減の558万4600人と大幅に減少したことで、全体では小幅な伸びにとどまった。残りの19市場はいずれも最高記録を更新。なお、総数については国土交通大臣の赤羽一嘉氏が、一足早く10日の定例記者会見で明らかにしていた。

 12月単月の訪日客数は4.0%減の252万6400人で、3ヶ月連続のマイナス。韓国以外の19市場は増加したが、韓国は引き続き63.6%減の大幅減となった。17日の記者会見で観光庁長官の田端浩氏は、多数の運休が発生した日韓航空路線に復便の傾向が見られることや、訪日旅行拒否運動を支持して運営を中断していた韓国の人気訪日旅行コミュニティサイト「ネイルドン」が先月26日から運営を再開するなど明るい兆しも見られることを伝え、引き続きプロモーションなどに努める考えを示した。

 19年12月および通年の各市場の訪日客数と増減率は以下の通り。政府は20年の訪日客数の目標として4000万人を掲げている。

JNTOの発表資料より。18年の数値は確定値で、19年は推計値