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宿泊業倒産、19年は3件減の75件、負債総額は2.5倍

  • 2020年1月16日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、2019年の宿泊業における負債額1000万円以上の倒産件数は前年比3件減の75件となり、2年ぶりに前年を下回るとともに、00年以降の20年間では17年と18年の78件を下回り過去最低となった。負債総額は2.56倍の1261億2700万円で2年ぶりに前年を上回るとともに、8年ぶりに負債総額が1000億円を超過。1月に「ホテルグリーンプラザ鴨川」などを運営していたエメラルドグリーンクラブ、12月に「あわしまマリンパーク」を運営していたAWHと、負債額400億円以上の大型倒産が2件発生したことが影響した。

東京商工リサーチの資料より

 原因別では販売不振が6件増の49件、形態別では破産が5件増の51件で、ともに全体の7割を占めた。負債額別では1億円以上5億円未満が1件増の30件で最も多く、次いで1000万円以上5000万円未満が7件増の16件で続いた。地区別では東北が6件増、関東が1件増でともに17件となり、最も多かった。

 なお、12月単月の倒産件数は2件増の5件、負債総額は96.9倍の431億3500万円。負債総額はAWHによる負債額約400億円の大型倒産により、100倍近い伸びとなった。