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南アフリカ、サビ・サビで過ごす、とびきり優雅なゲームドライブ

  • 2019年7月17日

世界最高クラスのグランピングを楽しめるサビサンド私営動物保護区

過去から現代、そして未来を表現するサビ・サビの高級ロッジ

広々としたブッシュ・ロッジのラグジュアリーヴィラ

 サビ・サビの4つのロッジには、それぞれ「過去」「現在」「未来」という3つのテーマがある。ブッシュ・ロッジのテーマは「現在」。アフリカの伝統を活かしつつも現代的なインテリアで、ブッシュの中にある贅沢な”我が家”を表現している。客室は最高級のマンドリーヴ・デラックススイートと2つのラグジュアリーヴィラを含め、全25室。

 スタンダードに相当するスイートも、キングサイズベッドと贅沢な調度品を備えたリビングがあり、専用のバスルームには屋外のシャワーブースもある。すっきりしたインテリアが心地良い。部屋には無料のWiFiが完備しており、驚くべきことに、ヨハネスブルグのビジネスホテルよりも高速だった。

リトル・ブッシュ・キャンプはすべての客室にプライベート・ジャグジーが備えられている

 一方、ブッシュ・ロッジの北4キロにあるセラティ・キャンプは、「過去」がテーマ。かつて内陸部のツァニーンにあった金鉱から、金をモザンビークのマプト湾へ輸送するために建設されたセラティ鉄道のルートに近く、当時使われていた蒸気機関車のプレートや信号機、ランプなどが飾られている。7室あるヴィラの名称も、すべてかつての駅名だ。

 サビ・サビで最も新しいリトル・ブッシュ・キャンプは、全6室のプライベート感あふれる施設だ。テーマは「現代」で茅葺き屋根の客室は現代的なアフリカのデザインで装飾され、専用のビューイングデッキと川底を見渡す温泉スパバスが備わる。

 そして、ブッシュ・ロッジから東へ8キロの地点にあるアース・ロッジは、「未来」をテーマとしたサビ・サビで最もハイエンドなロッジだ。地形を巧みに利用し、エントランスは岩盤を彫り込んだ半地下にある。流木を活かした調度品や土を練り込んだ壁など、まるで地球に溶け込むような近未来をイメージした空間だ。

南アフリカをはじめ世界中のワインが揃う、アース・ロッジのワインセラー

 全部で13室あるヴィラは、いずれも他の最高級クラスに相当する広さがあり、アースカラーに統一されたインテリアはシンプルでありながら高級感に包まれている。プライベートプールも完備し、日常生活から離れた時間を過ごすことができる。また、地下ワインセラーには6000本以上のワインが揃っており、ここだけの食事を楽しむこともできる。



動物たちを「見に行く」のではなく、「探しに行く」

車の先端に座っているのが、動物をサーチするトラッカー。客席は3列で最大9人乗車できる

 16時、いよいよゲームドライブに出発する。サビ・サビでは、毎日朝と夕方にゲームドライブを実施しており、費用はすべて宿泊料に含まれている。サファリ用の4WDに乗車して、レンジャー及びトラッカーと共に出発する。レンジャーは運転手も兼ねるガイドで、滞在中はずっと同じレンジャーがつく。動物たちの生態からサビ・サビの歴史まで、豊富な知識で楽しませてくれる。

 トラッカーとは、ボンネットの先端に取り付けられた席に座って、動物をサーチする役割で、経験と情報から動物たちの動きを予想し、足跡や糞の状態を観察していそうな場所を絞り込む。彼らは動物たちがいる場所へ「連れて行ってくれる」わけではない。自由に行動する野生動物を「探し出す」ゲームなのだ。

ビッグ5のひとつ、バッファロー。通常100頭を超える群れで行動し、夕方のサファリでは水浴びをする姿も見られる

 ロッジを出た車は、時速20キロほどで私営保護区を西へ進む。気温は27度くらいで気持ち良い。最初に現れた「ビッグ5」は、バッファローの群れだった。広大な草原で草を食み、水浴び、泥浴びを楽しむ群れの中で、静かに観察する。ビッグ5は、狩猟するのに最も危険な動物と考えられていたため、このように呼ばれるようになった。今では、動物たちもサファリの車に慣れている。ただし、車から急に立ち上がったり、興奮して声を上げたりしてはいけない。なお、車には最終手段としてライフル銃が積まれているが、実際に使われたことはほとんどない。

ブレイクタイムで楽しめるマルーラの樹液から作られたお酒、アマルーラ・クリームはカルーアミルクのような味

 インパラとヌーの群れ、水場で休むハイエナ、虹色の美しいライラックニシブッポウソウなどを観察するうちに日没が近づき、保護区を見晴らす丘の上でティータイムとなった。レンジャーがテーブルを設置し、ワインやアマルーラ・クリーム、ルイボスティーなどを振る舞ってくれる。ゲームドライブは途中1回、こうした展望の良い場所でのティータイムがある。スナック類もあり、夕方はビルトン(干し肉)などのおつまみ類、朝はクッキーが美味しい。

 30分ほどの休憩が終わると、ライトをつけて夜行性の動物を探しに行く。他の車からヒョウ発見の知らせが入った。30分近くかけて国立公園との境界近くまで来ると、ライトの先にヒョウが浮かび上がった。ヒョウは、ライトに照らされても全く動じない。獲物を求めて、暗がりをゆっくりと歩くヒョウは、動物園では決して見られない美しさだった。

南アフリカ伝統のボマディナー。サラダから魚料理、肉料理までさまざまなメニューが揃う

 満点の星空を眺めながら、19時すぎにブッシュ・ロッジに戻ると、屋外でのボマ・ディナーが待っている。ボマとは火を意味し、星空の下、たき火を囲んでのビュッフェ形式のディナーだ。ビーフやチキンのほか、インパラ、ワニなどの肉を使った南アフリカならではの料理やシーフードも楽しめる。