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ペルー / 「ギラン・バレー症候群」発生に伴い保健衛生緊急事態宣言を発出(在ペルー日本国大使館発出情報)

  • 2019年6月14日

 ペルーでの「ギラン・バレー症候群」の発生を受け、同国保健衛生省は、各医療機関での処置対応を優先させるため、保健衛生緊急事態宣言を発出しております。

 本件に関連し、在ペルー日本国大使館より以下の注意喚起文が発出されておりますので、ご案内いたします。

令和元年6月12日掲載
在ペルー日本国大使館
ルーにおけるギラン・バレー症候群患者に関する保健衛生緊急事態宣言の発出

ペルー保健省(MINSA)は、8日、ギラン・バレー症候群患者の増加を受けて、ピウラ州、ランバイエケ州、ラ・リベルタ州、フニン州、リマ市に対して保健衛生緊急事態宣言を発出しました。

1. ギラン・バレー症候群患者の増加
ペルー保健省(MINSA)は、8日、ギラン・バレー症候群患者の増加を受けて、ピウラ州、ランバイエケ州、ラ・リベルタ州、フニン州、リマ市に対して90日の保健衛生緊急事態宣言を発出しました。また、11日付けの同省報告によりますと、先の5地域を中心にこれまでのところ213人の患者が発生していることを発表しています。

 詳しい原因は現在調査中ですが、保健省の専門家は、基本的な予防衛生対策(食事の前後に石鹸と水で手をよく洗う、調理の際は食材によく火をとおす、せきやくしゃみをする際には手を使わず口・鼻をティッシュで覆う)の徹底を住民に呼びかけています。

2. ギラン・バレー症候群について(1) 原因および症状
ギラン・バレー症候群は多くの場合、発症前4週以内に先行感染を伴い、その後の両側の麻痺(主に足から始まって上行する麻痺)を主体とする病気で、末梢神経を標的とした自己免疫によると考えられています。症状は4週以内にピークに達し死亡する例もある一方、概ね適切な治療により治癒することが可能だと言われています。原因はウイルス、ワクチン接種など様々ですが、ジカウイルスやインフルエンザワクチンなど、特定のものとの強い因果関係を認め多発する事例も存在します。(2) 治療
毒素を除去するための血漿交換や免疫グロブリン(血液製剤)の投与により、重症度が軽減され回復期が早まります。重症例では、呼吸筋麻痺に対する呼吸補助(人工呼吸)が行われることがあります。〔参考〕

◎ 厚生労働省検疫所ホームページ:ギラン・バレー症候群についてhttp://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2016/10121045.html

3. 対策
上記保健省専門家も注意喚起をしておりますが、現段階では、基本的な感染症予防を心がけることと、疑わしい症状があれば早めに医療機関を受診することが推奨されます。

 また、最新の関連情報にご注意願います。

情報提供:株式会社ラティーノ日本海外ツアーオペレーター協会