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JTB、2月海外は8%減、近距離アジア好調も-国内・訪日も苦戦

  • 2019年5月2日

 JTBグループ12社の2月の営業概況で、海外、国内、国際旅行を合計した総取扱額は前年比3.9%減の1185億7500万円となった。海外旅行が8.0%減の448億1900万円、国内旅行が1.3%減の674億2100万円、訪日旅行などを含む国際旅行が0.6%減の63億3500万円とすべて前年を下回った。

 海外旅行のうち団体旅行の取扱額は19.4%減で、一般団体が24.5%減、教育団体が2.3%増であった。また企画商品は4.9%減で、このうちメディア企画商品は11.0%増となったものの、ルックJTBとJTBお買得旅が6.9%減となった。

 海外旅行全体の取扱人数は6.7%減で、日本出国者数に占めるJTBグループのシェアは2.8ポイント減の15.5%。方面別では「台湾」が10.1%増、「香港」が9.0%増と好調だったが「グアム、サイパン」は2.9%減となった。ルックJTBとJTBお買い物旅に限定すると、総取扱人数は6.9%減で、方面別では「韓国」が37.2%増、「台湾」が1.4%増と前年を上回った。

 国内旅行のうち団体旅行の取扱額は1.3%増で、内訳は教育団体が6.2%減となったものの、一般団体が1.9%増とカバーした。一方、企画商品は5.0%減でこのうちエースJTBは6.8%減だった。

 エースJTBの取扱人数は9.2%減で、方面別でも全方面が前年割れ。減少率が少なかったのは「中部」の5.1%減、「関東」の7.5%減、「北海道」の7.8%減などとなった。

 このほか、訪日旅行では「サンライズツアー」の3月の人員ベースの予約実績が4.3%減と前年割れ。ただし4月以降の予約状況は4月が1.6%増、5月が10.4%増、6月が11.7%増などとなっている。また「JAPANiCAN.com」における3月の人員ベースの取扱実績は7.0%増で、4月以降の予約状況も4月が4.4%増、5月が10.8%増、6月が22.9%増と好調に推移している。