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主要49社、1月の国内旅行は1.6%増-外国人旅行は2.4%増

  • 2019年3月11日

 観光庁が取りまとめた主要旅行会社49社の今年1月の旅行取扱概況によると、国内旅行を扱う47社の国内旅行取扱額の合計は、前年比1.6%増の1842億3947万円となり、昨年11月から続く前年からの増加を維持した。観光庁によれば北海道のふっこう割商品が引き続き好調という。

 企業別の取扱額の1位はJTB12社計で、2.1%減の621億5041万円。2位はKNT-CTホールディングス13社計で1.6%増の201億1638万円、3位は日本旅行で8.2%増の194億3337万円だった。上位3社の順位は、以前は2位にランクインしていた楽天が5月を最後に取扱額を非公開にして以来変わっていない。

 上位10位のうち前年を上回ったのは7社で、最も伸長したのはエボラブルアジア4社計で28.9%増の44億3813万円。ジャルパックも10.0%増の90億6094万円で2桁増となった。最も落ち込んだのはANAセールスで4.8%減の98億1354万円だった。

 前年からの伸び率が最も大きかったのはトヨタツーリストインターナショナルで327.7%増の5億6568万円。以下は旅工房が241.6%増の8304万円、WILLERが95.0%増の21億3763万円と続いた。国内旅行を取り扱う47社中21社が前年を上回った。

 国内旅行における募集型企画旅行の取扱額は0.6%減の654億1819万円、取扱人数は3.8%減の234万9814人。1人あたりの単価は4.0%減の2万5886円だった。

外国人旅行、増加は2ヶ月連続で1桁台に

 訪日旅行を取り扱った34社の取扱額の合計は2.4%増の132億8949万円で、増加は2ヶ月連続で1桁台にとどまった。観光庁は「欧米豪市場を中心に堅調に推移した」とのみコメントしている。企業別の1位はJTB12社計で5.2%増の52億6426万円。2位はエイチ・アイ・エス(HIS)6社計で14.4%減の28億2872万円、3位は日本旅行で0.4%増の20億1063万円だった。

 上位10社のうち前年を上回ったのは8社で、特にジェイアール東海ツアーズは204.1%増の1億310万円と34社中でも最も大きく伸長した。伸び率の2位は京成トラベルサービスで145.4%増の156万円、3位はびゅうトラベルサービスで139.5%増の3億4037万円。34社のうち前年を上回ったのは19社だった。

 訪日旅行の募集型企画旅行の取扱額は5.1%増の4億3464万円、取扱人数は3.5%増の3万4529人となり、1人あたりの単価は1.6%増の1万2586円だった。

 なお、1月の海外旅行の取扱額は0.1%増の1411億1363万円で、総取扱額は1.0%増の3386億4259万円。海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。

主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)