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山梨の温泉と日本酒 県、“水”アピールし商談会

 山梨県は2月15日、東京・六本木ヒルズハリウッドホールに旅行会社関係者を招き、観光説明会と商談会を開いた。旅行会社51社78人、県内観光事業者など75団体119人が参加した。

 前半の全体説明では、県側が山梨の温泉と日本酒、新たに開館する県内観光施設などについて紹介。後半は県内の宿泊・観光事業者や観光関連団体関係者が、各旅行会社のテーブルを回る形で商談を行った。

 観光施設については富士山世界遺産センター(河口湖町)の入館料無料化と、甲府市武田氏館跡歴史館(甲府市)が新たにオープンすることが紹介された。

 富士山世界遺産センターは、従来有料(大人420円、大学生210円)だった南館の入館が、4月から無料になる。同センターは、世界文化遺産としての富士山の価値を紹介、発信する施設で、富士ビジターセンターを兼ねる入場無料の北館と、富士山の世界としての富士山の役割と歴史などを紹介している。

 近くには、五重塔と桜越しに富士山を望む、外国人旅行者に人気の新倉山浅間公園がある。

 甲府市武田氏館跡歴史館は、国の史跡に指定されている武田氏館跡(躑躅ヶ崎館跡)に4月5日、オープンする。武田信虎、晴信(信玄)、勝頼の武田氏3代の歴史や、新たな調査結果を紹介する。

 山梨の日本酒の特徴については、県観光プロモーション課の竹中那月主事が説明した。

 まず、山梨が名水の地であることを「ミネラルウォーターの生産量は日本一で、国内シェアは4割以上です。環境省の名水百選には八ヶ岳南麓高原湧水群、白州・尾白川など7つが選ばれています。水がキレイでおいしいと日本酒がおいしいんです」などとアピール。多様な水系の水でこしらえた日本酒を飲み比べてほしいと話し、北杜市と南アルプス市で、八ヶ岳水系、南アルプス水系の日本酒の飲み比べや、酒蔵見学、サントリー白州蒸留所などをコンパクトにめぐることができるモデルルートを紹介した。県内には14の酒蔵がある。

 観光説明会は大阪市内でも同趣旨で開催された。


情報提供:トラベルニュース社