「雪合戦」で外国人客を誘致 JTBと群馬みなかみ町

 雪合戦で冬季の訪日旅行を盛り上げようと、JTBとみなかみ町観光協会は1月28日、群馬県みなかみ町の水上高原ホテル200の雪合戦会場で、第1回「雪合戦アジアカップinみなかみ」を開いた。中国、タイなど7カ国8チームの80人が来日し、1泊2日の日程で、初めての雪合戦と、温泉&スノーリゾート滞在を楽しんだ。

 JTBでは東南アジアや中国、台湾の店舗やウェブサイトで、雪合戦ツアーの参加者を募集。中国、台湾、タイ、ベトナム、シンガポール、インドネシア、フィリピンの7カ国から80人が参加した。

 一行は大会前日の27日に現地に入り、夕方から雪合戦の練習、記者会見、歓迎レセプションに臨んだ。会見で各国チームの代表者は「暖かい歓迎をありがとう」(タイ)、「上海には全天候型の屋内スノーパークがあり、1年中スキー・スノボが楽しめます。上海にも遊びにきてください」(中国・上海)、「日本のスキー場の取材班と一緒に来ました。本気で勝ちにいきます」(中国・北京)、「初めての雪合戦をエンジョイしたい」(シンガポール)、「東京の学校の生徒です。雪をたくさん見ることができて嬉しい。中学生だけど大人に負けずに優勝したい」(インドネシア)、「初めての雪に感動しました。次は友人や生徒を連れて来たい」(ベトナム)など感想を話していた。

 また、歓迎レセプションで、タイからの参加者は「昨年11月には富士山マラソンに参加するなど、日本には年3回ほど来ます。JTBがいつも細部までキチンとケアしてくれるので信頼しています。ウェブで雪合戦ツアーを見つけ参加できてラッキーです」と目を輝かせていた。

 一方、主催者の坪井泰博JTB取締役訪日インバウンドビジネス推進部長は「2020年の訪日旅行者4千万人達成の鍵はウインタースポーツだと思っています。雪合戦はアジアに広め、やがてはワールドカップに育てていきたい。来年もこの場所で第2回アジアアップを開催することを約束します」と継続への意欲を示した。

 また、みなかみ町観光協会の深津卓也代表理事は「第1回目の大会を開催できることを光栄に思っています。当町には18の温泉があり、おいしい郷土料理があります。いい思い出と勝利を是非持ち帰ってください」と歓迎した。

 みなかみは北関東だけでなく国内有数の豪雪地で、町内に9つのスキー場がある。首都圏からみなかみへは、玄関口となる上越新幹線の上毛高原駅やJR水上駅、関越自動車道水上ICを経由して2時間程度とアクセスもいい。ただ、訪日旅行者は春の桜や秋の紅葉が中心で、冬季のスキー場や温泉への誘客が課題になっている。


情報提供:トラベルニュース社