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JTB、年末年始の総旅行者数・海外旅行者数は過去最高に

  • 2018年12月6日

海外は昨年に続き「グアム・サイパン」以外は増加、国内は近畿

 海外旅行の方面別旅行者数では、デルタ航空(DL)が成田/サイパン線を5月6日で運休し、サイパンへの直行便がなくなったことなどから、「サイパン・グアム」が3.4%減の2万8000人と2年連続で減少するが、それ以外の方面では前年を上回る見込み。

 最も旅行者数とその伸び率が高かったのは「韓国」で10.8%増の11万3000人。旅行者数の2位は「中国」で3.1%増の9万9000人、3位は「台湾」で4.3%増の7万3000人を予想する。旅行者数の伸び率の2位は中近東・アフリカ・中南米などの「その他」で8.3%増の1万3000人、3位はオーストラリアで6.3%増の1万7000人となった。

 このほか、ルックJTBの予約状況を見ると、韓国やハワイで年末年始に加えて1月2日以降旅行代金が下がる時期に出発する旅行者が多い見込み。欧州は引き続き好調で、北欧が人気。アジアは10月に香港/マカオ間を陸路でつなぐ「港珠澳大橋」が完成したことなどから香港とマカオが人気。ベトナム航空(VN)が10月から関空/ダナン線を開設したベトナムも人気が高いという。出発日のピークは12月29日、30日となる見通し。

 国内旅行は、旅行先を尋ねた単一回答のアンケート調査の結果を見ると、「関東」が2.0ポイント減の21.4%と最も割合が高かった。最も伸び率が高かったのは「近畿」で2.9ポイント増の16.2%だった。JTBの国内宿泊や企画商品の予約状況では、22日からの3連休や年内の平日は沖縄のビーチリゾートや東京ディズニーリゾート、軽井沢などが人気。関東近辺の温泉は、旅行代金が下がる1月4日以降の予約が増加している。出発日のピークは帰省を中心に12月29日、30日で、年始の出発も多いという。

 単一回答のアンケート調査によれば、利用宿泊施設は「ホテル」が2.2ポイント増の30.6%と最も多く、「夫や妻の実家」が11.0ポイント減の28.9%、「旅館」が0.4ポイント増の15.6%と続いた。同行者は「家族連れ」が2.1ポイント減の68.8%と大半を占め、このうち「子供連れ(中学生まで)」が3.8ポイント増の39.9%と最も多かった。

 このほか複数回答のアンケート調査によれば、利用交通機関は「乗用車」が3.1ポイント減の65.9%となった一方、「JR新幹線」は2.6ポイント増の19.1%、「高速/長距離バス」も4.3ポイント増の7.5%と増加。「航空機」は1.6ポイント減の10.4%となった。