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ケアンズ観光局、日本語での情報発信など誘客強化、CEOが来日

  • 2018年5月28日

ケアンズ観光局CEOピップ・クロース氏 クイーンズランド州政府観光局(TEQ)は5月24日、ケアンズ観光局のCEOピップ・クロース氏の来日に合わせてケアンズの最新動向などを説明するプレスセミナーをおこなった。

 2017年にケアンズを訪れた日本人旅行者は11万1000人で、安定的な増加傾向にある。クロース氏はさらなる拡大をめざし、コンシューマー向け日本語ウェブサイトの立ち上げをはじめとする新規プロジェクトを発表した。日本語ウェブサイトはすでに5月に開設されており、エリア情報、楽しみ方、宿泊、ツアー情報などを紹介。これをプラットホームに、7月からはインフルエンサーなどによる体験記「ケアンズ&グレート・バリア・リーフ 101の物語」を掲載し、様々な楽しみ方を客観的に紹介していく。

 また、昨年開設したFacebookページに加え、今年9月からは日本語によるInstagramもスタート予定だ。さらに今後2年間で101人のケアンズファンに「ケアンズっ子」としてIDを発行。それぞれが様々な機会にその魅力を発信していくという「フレンド・オブ・ケアンズ」の実施も発表した。

 クロース氏はこのほか、オーストラリア政府がグレート・バリア・リーフの保全に5億豪ドルを投入したことなどをあげ、世界遺産でもある同地域の保護活動が様々なレベルで活発化している点も紹介。「アピールしたい点は様々あるが、まずは5つの体験(グレート・バリア・リーフ、熱帯雨林、動物、星空、ケアンズの人々)を最大のおすすめとして、積極的にピーアールしていきたい」と語った。

 なお、セミナーではTEQ日本局長のポール・サマーズ氏も挨拶し、15年以来の日本人渡航者数が順調に伸びており、昨年には20万5000人だったと紹介した。

 また、サマーズ氏は15年から比べると渡航者数は9.3%増であるのに対し、旅行消費額は13%増となっていることにも触れ、「近年、滞在型の旅行を楽しむFITや教育旅行などが増加しており、クイーンズランド州への滞在日数自体が増えている結果と思われる」と分析。その上で「今後 “ケアンズコンテンツ”を中心に積極的なピーアール活動をし旅行者増につなげたい」と語った。同州では、理想の旅を実現するための様々な体験がある点をアピールする新ブランドキャンペーン「Beautiful One Day, Perfect The Next」を実施予定で、日本でも9月よりスタートする計画だ。