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沖縄第2種の大新華ホリデージャパンなど2社が破産、負債約3億円

 東京商工リサーチ(TSR)によると、沖縄県の第2種旅行会社である大新華ホリデージャパンと同社の関連会社でホテルや飲食店などを経営していたグローバルジャパンはこのほど、那覇地方裁判所から破産開始決定を受けた。負債総額は大新華ホリデージャパンが債権者31名に対して約1億3200万円、グローバル・ジャパンが債権者37名に対して約1億7200万円で、2社合わせて約3億400万円。

 大新華ホリデージャパンは2013年10月に、沖縄県内の大手旅行会社で経験を積んだ代表者が設立。資本金は1940万円で、中国人を中心に海外から沖縄への訪日客の受け入れなどに注力していた。14年7月にはグローバルジャパンを設立し、宿泊業や飲食業などに進出。那覇市内で5階建て、恩納村で3階建てのホテルをそれぞれ経営するほか、レンタカー事業も手掛けており、16年8月には那覇市内の国際通り沿いにフランチャイズ店としてふぐ料理店を開業。訪日中国人を中心に集客していた。

 しかし、宿泊施設は競合との価格競争が激化し、運営不振から17年10月までに不動産所有会社に運営を譲渡。飲食部門も事業計画どおりに集客ができなかっことから、同月にフランチャイズ本部に営業権を譲渡した。事業規模の拡大に伴う先行投資の負担もあり、2社ともに今回の措置となったという。

 なお、大新華ホリデージャパンは13年11月に全国旅行業協会(ANTA)に入会したが、昨年11月に資格を喪失している。