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JTB、オーストラリアへ重点送客、「アライアンス航空」チャーターも

QFチャーター商品パンフレット表紙 QQの機材は最大100名まで対応可能で、状況に応じてさらに便数の増加も検討するという。座席は、ルックJTBやJTB旅物語などのパッケージだけでなく、法人旅行や教育旅行などグループ内の様々なチャネルで販売していく方針で、例えば短期間でウルルを訪れられて旅行代金も手頃なツアーや団体旅行でオリジナルの機材ラッピングなど、独自の価値につなげていく。

 また、教育旅行分野で現地教育機関との各種プログラムの共同開発をすすめるほか、都市別の汎用企画書やインセンティブ用ベニュー集など企画提案ツールも揃えて営業をサポート。一方、個人旅行分野では、TAによるオージー・スペシャリスト・プログラム(ASP)の受講促進や全店舗での店頭プロモーションなどに取り組む。Instagramを活用した需要喚起も実施する。

 このほか、シドニーではオープントップバスもチャーターして運行。ハーバーブリッジをオープントップバスが走行するのはこれが初めてといい、パッケージや団体、そしてFITそれぞれに訴求していく。

 さらに、持続可能性もテーマの一つとし、この一環でカランビン・ワイルドライフ・サンクチュアリのコアラ保育エリアにおける施設保全活動のスポンサー契約を締結。グレート・バリア・リーフのサンゴ礁保護なども対象として検討している。

 また、JTBの事業としての持続可能性も課題であり、1年のキャンペーンをただ終えるのではなく、その後も継続的に送客に結びつけられることを重視。例えばオープントップバスはシンガポールでもキャンペーンにあわせて運行したが、18年度も継続を検討。オーストラリアでも同様の展開をめざすという。

 なお、17年度の取扱状況ではパッケージなど個人旅行が50%、団体旅行が50%で、団体のうち75%は語学研修などを含む教育旅行。18年度の目標達成時も同程度の割合を想定する。