KNT-CT、2Qも増収増益、クラツー好調-グアムに懸念

  • 2017年11月9日(木)

 KNT-CTホールディングス(KNT-CT)の2018年3月期第2四半期(17年4月1日~9月30日)の連結業績で、売上高は前年比2.7%増の2089億2800万円、営業利益は24.2%増の27億1600万円、経常利益は23.0%増の27億2100万円、当期純利益は34.9%増の15億9700万円となり、第1四半期に続き増収増益となった。同社取締役の中村哲夫氏によると、海外旅行はアジアが好調だったほか、中国や欧州が「期待以上の回復」で増加。国内旅行は相次ぐ台風などで減少したが、11月以降は増加傾向にあるという。今年4月に発表した組織再編の影響については、「事業構造改革関連費用」として特別損失7400万円を計上したが「当初から年間で1億5000万円を見込んでおり、計画通り」と伝えた。

 事業分野別では、近畿日本ツーリスト個人旅行(KNT個人)とクラブツーリズム、訪日旅行が分類される個人旅行事業は、売上高が5.0%増の1208億8600万円、営業利益が97.7%増の19億円。中村氏によれば、クラブツーリズムが海外・国内ともに好調で全体を牽引したという。訪日旅行については、海外の現地法人やOTAなどとの連携を強化し、需要の獲得に努めた。なお、中国で訪日旅行を制限する動きが出ていることについては、規制対象が団体旅行であることに加えて、北京や上海の大都市ではなく地方に限定されていることから「影響は軽微」と伝えた。

 近畿日本ツーリスト(KNT)による団体旅行事業は、売上高が3.8%減の505億7900万円、営業利益が49.2%減の3億9300万円。MICEの受注に取り組んだほか、平昌オリンピックの指定旅行会社として選手の家族や応援ツアーなどの受注を増やしたが、昨年のリオデジャネイロオリンピックの反動で前年を下回った。このほか、地域旅行会社による商品販売などを含む「その他」は、売上高が4.8%増の373億5800万円、営業利益が4.1%増の2億7700万円だった。

 通期の連結業績予想については予想値を据え置き、売上高は4.3%増の4130億円、営業利益は14.5%増の34億円、経常利益は18.2%増の36億円、当期純利益は13億2900万円の損失からプラス転換して17億円とした。中村氏は理由について「10月の台風の影響などに加え、地政学的リスクなどで先行きが不透明なため」と説明。「地政学的リスク」の影響を受けているグアムについては、「10月の修学旅行がほとんどキャンセルになっており、下期以降に影響がかなり出るのでは」と懸念を示した。

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