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南アフリカ観光大臣とJATA会長が対談‐今後のアウトバウンドと旅行業の女性活躍とは[PR]

  • 2017年11月15日

認知度向上に向け両国で協力を
観光業で働く女性の連携も視野に

田川会長:観光素材を含めた現地の情報が日本側にきちんと見えるようになれば、南アフリカへのツアー造成も進むのではないでしょうか。アフリカや中東などのエリアについては、現地発の十分な情報がないことで誤解も生まれているのではないかと思います。日本人は安心安全について非常にセンシティブなので、情報が不十分だとなかなか渡航先に選択しません。今のままでは日本人にはハードルが高いと思われてしまう懸念があります。変化の激しい社会情勢や治安についての正確な情報が提供されれば、旅行会社としても商品を作りやすくなると思います。

 マスメディアは不安をあおる情報を流す傾向にあるので、われわれは現地からの正確な情報を得て、旅行者に安心安全に関する知識を与えていく必要があります。いずれにせよ日本と現地が協力していくことが重要でしょう。

カーサ大臣:わが国は現在、観光業を主要成長産業の1つと位置付け、積極的に促進を図っています。観光業は雇用創出の面からも非常に大事な産業。観光に大きく関係する治安問題にも政府レベルで取り組んでおり、大きなイベント開催も成功に導ける体制を整えています。

2018年のINDABAは5月8、9、10日の日程でダーバンでの開催が決定している田川会長:JATAでは17年、海外旅行業界内で相互利益となる情報を積極的に共有するため「アウトバウンド促進協議会」を設立しました。活動の一環として、欧州、中近東・アフリカ、アジア、北中南米、オセアニア・大洋州という5つのエリアの分科会を設け、方面別セミナーや研修、JATA地方支部とのネットワーク強化も行っており、協議会として、アフリカ大陸最大の観光見本市INDABA(インダバ)への訪問も検討しています。

カーサ大臣:日本からのINDABA参加を心から歓迎します。南アフリカはアフリカ大陸の中で最も多様なイベントを行っている国で、このほか、毎年2月末〜3月初旬に開催されるMICEトレードショー「ミーティングス・アフリカ」でもアフリカ各国の情報を入手いただけます。今後、日本でもワークショップなどを積極的に開催して人のつながりを作り、メディアの協力も得て南アフリカをより広く知ってもらうべく活動を続ける方針です。

今年のINDABAは世界各国からバイヤー1449人、メディア692人が参加。来場者は7000人を超えた田川会長:今後の活動が広がることに期待します。日本の旅行業界における認知度向上に向け、われわれもサポートしていきたいと考えています。

カーサ大臣:ありがとうございます。両国の交流は、南アフリカ国民が日本を知る機会にもなります。日本の観光業界における取り組みやスキルなど、先進する日本から学ぶものは少なくありません。JATAとの協力も進め、南アフリカへのツーリズムを拡大させたいと思います。