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エコツー組み込み全国初の「E-DMO」に 下呂温泉観光協会/岐阜

 岐阜県下呂市の下呂温泉観光協会(瀧康洋会長=水明館)はこのほど、第71回通常総会を水明館で開いた。

 瀧会長は2016年度宿泊客が前年対比0.5%増の104万9千人だったことを報告。「2年連続で100万人を超える実績を残すことができた」と話した。

 「ふるさと旅行券の廃止や九州ふっこう割などの開始で厳しい1年だった」としながらも「全国各地への誘客事業をはじめ人材育成や情報発信、MICE誘致などの事業展開が成果を上げた」と話し、地域がまとまって地道な活動を行う重要性を訴えた。

 17年度の事業については、全国初となるエコツーリズムとDMOを組み込んだ「E-DMO」の推進に注力する。地域特有の自然や歴史をめぐりながら、その地のおいしいものを食べてウォーキングし温泉に入る「ガストロノミーウォーキングイベント」を実施する考えだ。

 このほかアジア三名泉を目指すことやインフラ整備の働きかけなどにも取り組む考えを示し、今年度の宿泊客は108万人を数値目標に掲げた。

 岐阜県の古田肇知事は「下呂温泉は観光マーケティングの手法を取り入れており、観光地づくりの先進地である」と賞賛。岐阜県は、観光産業の基幹産業化を目指し、周遊観光資源を巡るルートを「清流の国ぎふ」の魅力として情報発信していく考えだ。

 総会終了後には国内DMOを調査研究している近畿大学の高橋一夫さんが「DMO-観光地経営のイノベーション」と題し講演した。


情報提供:トラベルニュース社