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楽天LIFULL STAY、中国民泊大手「途家」と提携、訪日客獲得へ

  • 2017年8月2日

8月2日の発表会見で。左から途家オンライン情報技術COOの楊昌楽氏、日本途家代表取締役の鈴木智子氏、楽天LIFULL STAY代表取締役の太田宗克氏(画像提供:井之上パブリックリレーションズ)  楽天グループの民泊事業会社で、今年3月に設立した楽天LIFULL STAYは8月2日、中国最大級の民泊仲介サイト「途家(トゥージア)」を運営する途家グループとの業務提携を発表した。楽天LIFULL STAYは、民泊新法の施行にあわせて開設予定の民泊仲介サイト「Vacation Stay(仮称)」に掲載する国内の民泊物件を「途家」に供給。途家グループの日本法人である日本途家は、「途家」のユーザーに対して日本各地の魅力を訴求し、訪日旅行需要を取り込む。

 「途家」は、北京に本社を置く途家オンライン情報技術が2011年に開設した民泊仲介サイトで、現在は中国を中心に50万件以上の民泊物件を掲載。途家グループは中国や日本以外では、韓国、タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシアに拠点を置いている。

「途家」のロゴマーク  昨年4月に設立した日本途家は、今年3月には日本語版ページを開設。年内には大阪に支店を開設し、物件の開拓などに注力する。現在の日本国内の登録物件数については公表していないが、今回の提携を足がかりに、20年までに10万件、25年までに20万件に引き上げる考えで、訪日中国人の民泊利用者数において最大の仲介サイトをめざすという。また、自治体や日本企業と協力して、新たなサービスの開発にも取り組む考え。

 なお、楽天LIFULL STAYは7月には、エクスペディアグループで民泊仲介サイトを運営するHomeAway、台湾で民泊仲介サイト「AsiaYo.com」を運営するAsiaYoとも業務提携契約を締結。訪日外国人旅行者の需要獲得に向けた動きを進めている。