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ヘルスツーリズム分野を開拓 全旅連シルバースター、中村新部会長が言及

 全旅連シルバースター部会(783軒)は6月28日、東京・平河町の都道府県会館で2017年度総会を開き、役員改選で3期6年務めた多田計介部会長(石川県和倉温泉・ゆけむりの宿美湾荘)が退任し、新部会長に中村実彦副会長(長野県白馬・ホテル五龍館)が選任された。全47都道府県から代議員が出席した。

 多田会長は6月に開かれた全旅連全国大会で全旅連会長に選任されている。退任のあいさつで「当部会は安心・安全が活動のベースだが、楽天トラベルとの提携など経営にも役立っている。こうしたレガシーを引き継ぎ、次期部会長の活躍に期待している」と話した。

 中村新部会長は、四万温泉(群馬県)や鹿教湯温泉(長野県)のヘルスツーリズムに注目しているとし「温泉や温泉での滞在をうまくプログラムすると、生活習慣病の改善にもつながる。高齢化社会のなかで、すでにヘルスツーリズムは認知されており、宿泊産業や温泉地にとってもビジネスチャンスだ。体をケアできる温泉地や宿には客のリピートも期待できる」と話し、新たな取り組みに加える考えを示し理解を求めた。

 部会では、シルバースター制度の一般に周知しようと、ハローキティのオリジナルグッズが当たるキャンペーンや「人に優しい宿」ガイドブックの発行を続けている。また集客事業として、楽天トラベルやるるぶトラベルのウェブサイトに会員施設が対象の特別検索コーナーの開設している。

 調査研究事業として、これまでに糖尿病や糖尿病予備軍に配慮し、カロリーや糖質を抑えた食事を研究し、「健康志向のメニューづくり-時代のニーズに応える健康ビジネスに向けて」「旅館ホテルにおける食中毒の予防と対策」などの冊子を作成している。

 (17/07/18)


情報提供:トラベルニュース社