itt TOKYO2024

ベルモンド、4年で施設数2倍へ、日本進出も検討

 ベルモンド(旧オリエント・エクスプレス)グローバルセールス担当副社長のアンドレア・フィリッピ氏によると、同社は今後4年で事業規模を現在の2倍に拡大する目標を掲げている。ベルモンドは現在22ヶ国でホテルやクルーズトレイン、リバークルーズなど48の事業を運営しており、これを大きく増やしていく考え。

 この目標に向けて、先月だけで3つの事業を取得したところ。例えばアンギラの高級リゾート「キャップ・ジュルカ」は「ベルモンド・キャップ・ジュルカ」にリブランドし、来年2月には一旦営業を停止して1億2500万米ドルを投じてリノベーションをおこなう予定だ。

 今後については、現在の48事業のうち約8割がホテルだが、この割合は成長戦略のなかでも変わらない見通しという。

 アジア圏では東南アジアでホテルやイースタン&オリエンタル・エクスプレスを運営しているが、北アジアは未進出。フィリッピ氏は「決まったことは何もない」としつつ、「日本は(ベルモンドが施設を構えるのに)理想的」であるとコメントし、今後も検討を続けると語った。

 なお、日本市場ではホテルだけで2016年の1年間におよそ1万2000泊が販売されており、前年比では4%の増加。さらなる販売増に向けて、先ごろには日本語と英語、中国語に対応するコールセンターをマニラに開設したほか、6月15日にはワークショップとレセプションを開催し、旅行会社やツアーオペレーターなど120社が参加した。さらに、送客ボリュームなどの観点で重要な旅行会社を会員とする組織「ベリーニ・クラブ」でも、6月に初めて日本の3社を追加する予定だ。

 このほか、フィリッピ氏はベルモンドへの社名変更から3年しか経過しておらず、日本ではまだ認知が広がっていないとの分析で、FAMツアーやメディア露出の実施を検討しているという。