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国内旅行消費額、17年1Qは前年並みの4.4兆円-日帰りが増加

  • 2017年5月23日

 観光庁がこのほど発表した「旅行・観光消費動向調査」の速報によると、2017年1月から3月までの日本人国内旅行消費額は、前年比0.1%増の4兆4154億円となった。このうち、宿泊を伴う旅行は1.6%減の3兆3396億円、日帰り旅行は5.7%増の1兆758億円。延べ旅行者数は3.2%減の1億3866万人で、宿泊をともなう旅行者は4.0%減の7069万人、日帰り旅行が2.4%減の6797万人。これにより、1人が1回の旅行に費やした金額の平均は3.4%増の3万1844円と前年を上回った。このうち、宿泊をともなう旅行は2.5%増の4万7245円、日帰り旅行は8.3%増の1万5828円だった。

 同庁によると、国内旅行者数の減少は1月、2月ともに休日が昨年よりも1日ずつ減少したこと、前年はうるう年だったため今年の2月が昨年よりも1日少なかったことなどによるもの。また、5月19日の記者会見で、観光庁長官の田村明比古氏は、宿泊をともなう旅行の消費額が前年を下回ったことについて、「休日が少ないため、宿泊よりも日帰り旅行を選択しやすかったのでは」とコメントした。

 各月の消費額は、1月が1.9%減の1兆3746億円で、このうち宿泊を伴う旅行は1.2%減の1兆1036億円、日帰り旅行が4.8%減の2710億円。2月は3.6%減の1兆2037億円で、宿泊旅行は8.3%減の8657億円、日帰り旅行は11.0%増の3380億円。3月は4.3%増の1兆8371億円で、宿泊旅行は2.9%増の1兆3702億円、日帰り旅行は8.8%増の4669億円となった。

 同調査は日本の旅行・観光における消費実態を明らかにし、関連施策の基礎資料として活用するためのもの。観光庁が無作為に抽出した2万5000人の日本人を対象に、1年に4回実施している。