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仕入れを月1回の後払いに、決済関連サービスのTASAが新事業

  • 2017年5月21日

 旅行業や宿泊業向けにクレジットカード包括加盟事業を展開する旅行業振興機構(TASA)は6月12日、旅行会社を対象に、ホールセラーやランドオペレーターなどサプライヤーへの支払いを月1回の後払いとすることができる「TASA B2B後払いサービス」を開始する。

 ユーザーである旅行会社が各サプライヤーからの請求金額を専用システムに登録するとTASAがその支払いを代行し、TASAは各旅行会社の1ヶ月分の支払額を月末に取りまとめ翌月20日に口座から引き落とすかたち。旅行会社の未払い時の債権は、売掛債権保証事業を手がけるトラスト&グロースが保証する。

 TASAとしては、旅行会社ごとの総支払額に対して定率の手数料を徴収するほか、またサプライヤーからも一定の保証料を受け取る。月額利用料などの固定費は発生しない。

 サービス開始時点で利用可能なサプライヤーはギャランツアーとリキシャの2社のみだが、年内に20社程度まで拡大する方針。また、利用する旅行会社数については、中小旅行会社を中心に200社以上をめざすという。

 なお、旅行会社の利用は事前の審査を前提とし、審査によって利用可能限度額などを決定しシステムのアカウントを発行。サービス開始に先行して、旅行会社の入会募集は開始している。