itt TOKYO2024
itt TOKYO2024

KNT-CT、16年度の海外は3.2%減、団体は増加

  • 2017年5月14日

 KNT-CTホールディングス(KNT-CT)の2016年度の旅行取扱概況で、海外旅行の取扱額は前年比3.2%減の1395億4450万円となった。このうち団体旅行は0.9%増の359億2175万円となったものの、企画旅行は3.4%減の700億3887万円、個人旅行も6.8%減の335億8388万円と減少した。

 団体旅行のうち、学生団体は1.3%増の124億678万円、一般団体は0.6%増の235億1496万円となった。企画旅行のホリデイは12.1%減の166億3179万円。北米やオセアニア、アジアが好調だったものの、欧州がテロ事件の影響で不調だったほか、ハワイ、ミクロネシア方面が伸び悩んだ。クラブツーリズムも欧州が低調だったことなどにより、0.1%減の530億563万円と微減した。

 なお、海外旅行以外では国内旅行が8.3%減の3120億3838万円、外国人旅行が30.0%増の200億824万円で、関連商品などを含めた総計は5.1%減の4830億7566万円となった。

▽3月単月の海外は10.1%増、団体・企画・個人すべて増

 3月単月の旅行取扱概況で、海外旅行の取扱額は10.1%増の139億1344万円となり、3ヶ月連続で前年を上回った。このうち団体旅行は8.6%増の36億8160万円、企画旅行は11.1%増の69億1258万円、個人旅行は9.7%増の33億1926万円と、いずれも増加した。

 団体旅行のうち、学生団体は語学研修などの取扱人数の増加により、19.8%増の18億7848万円となった。一般団体は取扱単価は増加したものの、取扱人数が減少し1.0%減の18億313万円となった。

 企画旅行のホリデイは9.3%増の15億5451万円。方面別の取扱人数ではミクロネシア、台湾などが伸び悩んだが、台湾以外のアジアや米国、欧州を中心に前年を上回った。

 クラブツーリズムの取扱額は12.1%増の53億4747万円。カナダやアラスカなどが伸び悩んだが、テロ事件の影響を低迷していた欧州が復調傾向にあり、特にイタリア、スペイン、フランスなどが好調に推移したという。

 なお、海外旅行以外では国内旅行が2.5%減の237億8333万円、外国人旅行が76.2%増の31億47万円で、総計は7.7%増の428億6796万円となった。国内旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。