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文化庁、日本遺産に17件追加、伊賀・甲賀の「忍の里」など

  • 2017年5月9日

「日本遺産」のロゴマーク  文化庁はこのほど、外国人旅行者などを地方に誘客するための「日本遺産」として、新たに17件を追加した。日本遺産は15年度に創設した制度で、年度ごとに各地の有形無形の文化財群をその歴史的・文化的背景とともに1つの「ストーリー」として認定。内外に情報を発信することで誘客をめざしている。今回の認定は3回目で、累計認定件数は54件にまで増加。同庁は20年度までに100件程度にまで増やす考えだ。

 今回は16年度中に申請された79件のうち、三重県伊賀市と滋賀県甲賀市による「忍の里 伊賀・甲賀-リアル忍者を求めて-」などを「認定ストーリー」として登録。各地域は今後、日本遺産に関する情報発信や人材育成、普及啓発、調査研究、活用のための整備などを推進する。文化庁は3年間、補助金を交付するなどして事業を支援する。


▽文化庁、17年度日本遺産認定ストーリー
【ストーリーのタイトル/申請地域】
◎江差の五月は江戸にもない-ニシンの繁栄が息づく町-/北海道江差町
◎荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~/山形県酒田市、北海道函館市、松前町、青森県鰺ヶ沢町、深浦町、秋田県秋田市、新潟県新潟市、長岡市、石川県加賀市、福井県敦賀市・南越前町
◎サムライゆかりのシルク 日本近代化の原風景に出会うまち鶴岡へ/山形県鶴岡市
◎和装文化の足元を支え続ける足袋蔵のまち行田/埼玉県行田市
◎忍びの里 伊賀・甲賀-リアル忍者を求めて-/三重県伊賀市、滋賀県甲賀市
◎300年を紡ぐ絹が織り成す丹後ちりめん回廊/京都府宮津市、京丹後市、与謝野町、伊根町
◎1400年に渡る悠久の歴史を伝える「最古の国道」~竹内街道・横大路(大道)~/大阪府大阪市、堺市、松原市、羽曳野市、太子町、奈良県葛城市、大和高田市、橿原市、桜井市、明日香村
◎播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道~資源大国日本の記憶をたどる73kmの轍~/兵庫県朝来市、姫路市、福崎町、市川町、神河町、養父市
◎絶景の宝庫 和歌の浦/和歌山県和歌山市、海南市
◎「最初の一滴」醤油醸造の発祥の地 紀州湯浅/和歌山県湯浅町
◎日が沈む聖地出雲~神が創り出した地の夕日を巡る~/島根県出雲市
◎一輪の綿花から始まる倉敷物語~和と洋が織りなす繊維のまち~/岡山県倉敷市
◎きっと恋する六古窯-日本生まれ日本育ちのやきもの産地-/愛知県瀬戸市、常滑市、福井県越前町、滋賀県甲賀市、兵庫県篠山市、岡山県備前市
◎森林鉄道から日本一のゆずロードへ-ゆずが香り彩る南国土佐・中芸地域の景観と食文化-/高知県安田町、奈半利町、田野町、北川村、馬路村
◎関門“ノスタルジック”海峡~時の停車場、近代化の記憶~/山口県下関市、福岡県北九州市
◎米作り、二千年にわたる大地の記憶 ~菊池川流域「今昔『水稲』物語」~/熊本県山鹿市、玉名市、菊池市、和水町
◎やばけい遊覧~大地に描いた山水絵巻の道をゆく/大分県中津市、玖珠町