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国際線、16年の日本発座席は1割増、約5000万席超に-OAGデータ

日本発着の国際線航空座席、16年は5253万席
訪日好調なアジア方面が牽引

▽アジア方面のシェア76.6%に、座席増を牽引

 方面別で見てもアジア圏の存在感が圧倒的。中国、韓国、台湾、香港、マカオの座席数を合計すると3115万席となり、全体の59.3%を占める。またその他のアジア各国・地域も17.3%で、合計すると76.6%に達する。これら5ヶ国・地域で12年から増えた座席数は1051万席にのぼり、全体の増加分の8割超が近距離アジアの国や地域から生み出されたことがわかる。


 さらに東南アジアも好調で612万席から875万席と伸長。航空会社別の内訳を見ると、DLが19万席減、UAが17万席減となった一方で、NHが67万席から141万席に2倍以上の増加を見せ、タイ国際航空(TG)、JL、シンガポール航空(SQ)を追い抜いて一気にシェア1位に立った。


 また、東南アジアではエアアジアX(D7)やタイ・エアアジアX(XJ)、セブパシフィック航空(5J)、スクート(TZ)が10万席以上、ジェットスター・アジア航空(3K)やジェットスター・ジャパン(GK)が5万席以上追加するなどLCC勢もプレゼンスを拡大している。

 このほかアジア以外の路線も概ね増加傾向にあるが、欧州は残念ながら減少。欧州とロシア方面をまとめると、12年に325万席であったところから14年は340万席にまで増えたが、その後は2年連続で前年割れして16年は303万席となった。また、ハワイやミクロネシアも12年を下回った。

 各方面の表は次ページの通り。また、記事作成にあたり取りまとめたデータもExcel形式で配布している。