森トラスト、銀座に新ホテル、日本未進出ブランド誘致へ

  • 2017年2月1日

ホテルの外観イメージ  森トラストは2月1日、「(仮称)銀座二丁目ホテル計画」の概要を発表した。2015年12月に土地を取得し、新ホテルの開業に向けた検討を進めているもので、日本未進出のインターナショナルブランドのラグジュアリーホテルを誘致する考え。18年半ば以降に着工し、2020年初頭に開業する予定だ。

 同日に開催した記者会見で代表取締役社長の伊達美和子氏は、同ホテルの立地について「今回の敷地は世界的な商業都市である銀座のなかでも、シャネルなどの高級ブランド店が集まる2丁目交差点に近接した希少なロケーション」と説明。「このホテルを通じて、日本の素晴らしい文化と世界の潮流が交わり、新しい価値が生まれる場となることをめざす」と意欲を示した。

 新たなホテルは銀座マロニエ通りに面しており、東京メトロ銀座駅から徒歩2分。地上13階建てで、敷地面積は663.31平方メートル、延床面積約7000平方メートルを予定する。客室数は100室前後で、価格帯は1泊あたり5万円から8万円となる見込み。施設内にはルーフトップバーやテラス付きのレストランなどを設けるという。

(左から)伊達氏、隈氏 ホテルブランドについては交渉を進めているところで、伊達氏は「ライフスタイル系のスマートなホテルにしたい。現在、オファーをいただいている複数社は、いずれも日本では展開していないところ」と伝えた。

 ホテルの設計と内装のデザインには、世界的に知られる建築家の隈研吾氏を起用。隈氏の独自の建築デザインと森トラストのラグジュアリーホテルの開発ノウハウを合わせることで、訪日外国人旅行者などのニーズに応える快適さと機能性を兼ね備えたホテルの開発をめざすという。