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外務省、ジカ熱によるレベル1を全解除、注意喚起は継続

  • 2016年11月24日

 外務省は、世界保健機関(WHO)がこのほどジカ熱に関する「国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態」の終了を宣言したことを受け、今年2月2日以降発出を継続してきた感染症危険情報を取り下げた。該当する国・地域については、いずれもレベル1の注意喚起を発出していたが、すべて解除する。

 一方で同省は、妊娠中のジカウイルス感染が胎児に小頭症などの先天性障害を引き起こす可能性を鑑み、発生国・地域を訪問する旅行者には引き続き厳重な防蚊対策を呼びかける。特に妊娠中または妊娠予定の女性には、可能な限り渡航を控えることを要請する。やむを得ず渡航する場合には防蚊対策に加えて、性行為感染のリスクを軽減するため、コンドームの使用や性行為を控えることなどを推奨する。

 WHOなどによれば、2015年5月以降に感染例が報告されているのは以下の国・地域。

▽ジカウイルス感染症が確認されている国・地域(11月24日時点)
○中南米地域
アルゼンチン、アンティグア・バーブーダ、バルバドス、ベリーズ、ボリビア、ブラジル、コロンビア、コスタリカ、キューバ、ドミニカ共和国、ドミニカ、エクアドル、エルサルバドル、グアテマラ、グレナダ、ガイアナ、ハイチ、ホンジュラス、ジャマイカ、メキシコ、ニカラグア、パナマ、バハマ、パラグアイ、セントビンセントグレナディーン諸島、セントルシア、セントクリストファー・ネーヴィス、スリナム、トリニダード・トバゴ、ベネズエラ、ペルー、英領アンギラ、英領タークス・カイコス諸島、英領ケイマン諸島、英領バージン諸島、英領モントセラト、仏領グアドループ、仏領サン・マルタン、仏領ギアナ、仏領マルティニーク、仏領サン・バルテルミー島、蘭領アルバ、蘭領ボネール、蘭領キュラソー、蘭領シント・マールテン、蘭領シント・ユースタティウス島、蘭領サバ島、米領バージン諸島、米領プエルトリコ

○アジア・大洋州地域
インドネシア、シンガポール、タイ、フィリピン、ベトナム、マレーシア、モルディブ、米領サモア、マーシャル諸島、サモア、トンガ、パプアニューギニア、パラオ、仏領ニューカレドニア、フィジー、ミクロネシア連邦(コスラエ州のみ)

○アフリカ地域
カーボヴェルデ、ギニアビサウ

○北米地域
米国フロリダ州の一部地域