ラッフルズ・シンガポール、2月から改修開始、18年に営業再開

  • 2016年11月23日

ハースト氏  ラッフルズ・ホテル・シンガポールは11月22日、メディア向けのセミナーを開催し、2017年2月から18年中頃まで3期に分けて実施する大規模改修について説明した。来日した同社ジェネラルマネージャーのサイモン・ハースト氏は、1989年から91年にかけておこなった前回の改修工事について「2年半に渡り休業をしたため、離れていってしまったお客様もいた」とを振り返った上で、「今回の改修による休業は17年末からの6ヶ月間と短いため、需要を保っていけるだろう」との見方を示した。

 1期では17年2月から、40軒の高級ブティックや専門店、室内外の宴会・会議スペース、数軒のレストランやバーなどの施設を有する「ラッフルズ ホテル アーケード」の改修工事をおこなう。この間はスパやジムなどを含むホテル本館や客室は利用でき、宿泊予約なども受け付ける。

 2期は17年8月中旬から開始し、ホテル本館の建物とロビー、客室の一部の改修を実施。宿泊者はスパやジムを使用できない代わりに、同ホテルに隣接するグループホテルの「フェアモント シンガポール」の施設を利用できるようになる。その後、2017年末からの3期でホテルは全面休業に。営業再開は18年中頃を予定している。

 ハースト氏は改修について「レストランや客室の内装などの設備は新しくなるが、建物そのものや客室の広さなどは変わらない」と説明し、伝統や歴史を踏襲した上で実施することを強調。また、全面休業中も積極的にセールス活動やプロモーションを展開することで、営業再開後の需要を獲得する考えを示した。なお、営業再開後の宿泊予約については、料金や開業日などの詳細が未定であるため「一旦お預かりし、詳細が決定してからご案内することになる」という。