10月の宿泊業倒産は4件増の8件-販売不振による倒産が増加

  • 2016年11月10日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、2016年10月の宿泊業の倒産件数は前年比4件増の8件だった。負債総額は26.7%減の29億5400万円で、東日本大震災関連の倒産は1件だった。

 TSRによると、16年度の宿泊業の倒産原因では事業再編にともなう特別清算や民事再生などが多く発生しているが、10月の民事再生は大和商事の1件のみで、そのほかは販売不振による破産だった。また、今月の倒産は前年から倍増したが、このうち3社は同じグループ企業で、全体の件数としては低水準で推移しているという。

 主な倒産は、山梨県の石和温泉郷で「ホテル花京」を運営していた大和商事が事業再編による民事再生を申請。負債額は17億3800万円だった。

 なお、旅行業の倒産件数は前年比1件増の2件で、負債総額は1890.0%増の3億9800万円となった。旅行業の詳細は別途記載(下記関連記事)。