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加オンタリオ、訪問者増に期待、ワインや食をアピール

  • 2016年10月24日

「カナダ観光局とともに、消費者や旅行業界向けのプロモーションを強化していく」と話すグラント氏  カナダ・オンタリオ州観光局はこのほど、同局副社長インダストリーリレーションズ&インターナショナル・マーケティング担当のトリシャ・グラント氏の来日にともない、旅行会社対象のランチレセプションを開催した。グラント氏は、海外では4番目に大きいマーケットで、2015年には前年比26%増の12万0876人が訪れた日本を「オンタリオ州にとって非常に重要」と強調。近年は旅行支出額も増加傾向にあること、17年6月にはエア・カナダ(AC)がエア・カナダ ルージュで中部/バンクーバー線に就航することなどについて説明した上で「さらなる観光客が増えることを期待する」と述べた。

 グラント氏は、来年はカナダ建国150周年で、オンタリオ州でもオタワを中心にイベントが開催されることをアピール。さらに、日本人向けの旅のテーマとしてワインなどのグルメを提案する考えを示した。ワインについては、トロントからオタワまでの間に位置するナイアガラ・オン・ザ・レイクやプリンス・エドワード・カウンティに実力ワイナリーが揃っていることを説明し、ツアーに組み入れやすいことを強調した。

 プリンス・エドワード・カウンティについては、「ファーム・トゥ・テーブル」をコンセプトに地元の旬の素材を使った食を提供するレストランを紹介。そのほかにも、ブルーマウンテンで名産のリンゴを使ったスイーツ店を巡るルート「アップルパイ・トレイル」や、カナダ発祥のバタータルトを提供する店が集中するカワーサレイクス周辺など、カナダらしいグルメ素材をアピールした。

 また、日本市場では若い女性グループをメインに、あらゆる年代に対してオンタリオ州の「街に近い自然」を訴求したいという。グラント氏は「オタワやトロントのような大都市で食や文化を楽しめる一方、都市から数時間で雄大な自然と触れ合えるユニークな経験ができるのはオンタリオ州ならでは」とアピールした。

 その後のレセプションでは、同州の新しいプロモーションビデオ「WHERE AM I?」も紹介。自然や都市、スポーツ、多国籍文化など州の魅力を網羅したもので、タイトルは「自分がどこにいるかわからないほど、同州には知られていないデスティネーションがある」ことを意味しているという。

※訂正案内(編集部 2016年10月25日13時40分)
・訂正箇所:第2段落1文目
誤:来年はカナダ建国50周年で・・・

正:来年はカナダ建国150周年で・・・