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リッツ・ワイキキ、単価600米ドル目標、日本市場が6割超

  • 2016年10月13日

(左から)牛島氏、チャング氏  ザ・リッツ・カールトン・レジデンス ワイキキビーチ総支配人のダグラス・チャング氏はこのほど本誌インタビューに応じ、今後の目標として現在600米ドル以上となっている客室単価の維持を重視する方針を語った。同ホテルは今年7月15日に開業したレジデンスホテルで、客室数は全307室。全客室はそれぞれレジデンスオーナーが所有しており、現時点では307室のうち約190室をホテル客室としても提供しているという。

 チャング氏によると、今年のお盆期間はホテル客室として販売した約150室が満室となるなど好調に推移。ただし今後については、客室稼働率はワイキキの平均である約85%を下回っても、「ラグジュアリーホテルなので客室単価を維持することに注力する」という。

 また、日本市場について同氏は、全体の利用者のうち半数以上の約65%と大半を占めていることを紹介。フロントやコンシェルジュ、レストランなどの各所に日本語対応スタッフを配置していることや、テナントには寿司店「すし匠」が入っていることを述べ、「日本人が求めているニーズを認識し、みなさまに合わせたサービスを展開する」と意欲を示した。

 今後の方針としては、「リッツ・カールトンブランドの質の高いサービスをパーソナルに提供していく」と説明。例えば、予約者に対しては、宿泊日の2週間前にホテルスタッフがメールで滞在中の要望を確認しておくなど、1人1人のニーズにあったサービスを提供するという。

 販路に関しては、同ホテルリゾート営業部長アジア地区の牛島ジョン氏によると、現在は旅行会社経由が約60%で、OTAや自社サイトなどが約40%。「全チャネルをバランス良く保つことが大事」とし、今後も同程度の割合を維持する考えを話した。