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メキシコ、16年日本人は「15万人達成も」-EXPO後セミナー

  • 2016年10月4日

エギアルテ氏  メキシコ観光局は「ツーリズムEXPOジャパン2016」終了後の9月28日、メキシコ大使館で旅行会社向けのセミナーを開催した。本誌の取材に応えた駐日代表のギジェルモ・エギアルテ氏は、2016年前半(1月~6月)も日本人旅行者数が順調な伸びを見せ、日本および第三国から空路で入国した旅行者数は前年比14.6%増の6万1578万人に達したことを説明。「年末を中心に後半の追い込みがうまくいけば、年間目標の15万人を達成できる可能性もある」と期待を示した。

 エギアルテ氏は好調の要因として、引き続き自動車関連産業などの業務渡航者が増えていることを挙げるとともに「テロが続く欧州などを避けて、旅行先をメキシコに変更している人もいるのでは」と推察。「いつかはメキシコに行く、と考えていた人たちのなかで優先順位が上がっているのでは」との見方を示した。なお、日本人旅行者数は、陸路や海路での入国も含めた場合は2万人から3万人程度多くなる見込み。

 この日のセミナーでは「ツーリズムEXPOジャパン2016」のために来日した、バハ・カリフォルニア州、ハリスコ州、グアナファト州、ユカタン州の政府観光局、パレスリゾーツ、カンクンに拠点を置くカリビアン・リゾート・サービス・ジャパンがプレゼンテーションを実施。各地の観光資源やインフラなどについて最新の情報を提供した。

 航空会社からは、アメリカン航空(AA)とアエロメヒコ航空(AM)がそれぞれのネットワークの利便性を紹介。このうちAMは、17年2月に全日空(NH)が成田/メキシコシティ線を開設することを受けて、17年中に現在の週5便からデイリー運航に増便する計画を示した。具体的な増便のタイミングについては言及しなかった。

▽EXPOに新局長、日本人の加速度的な獲得に意欲

ベルホ氏  なお、「ツーリズムEXPOジャパン2016」には、7月にメキシコ観光局の局長に就任したばかりのルーデス・ベルホ氏が来場。観光局のブースで本誌の取材に応え、15年には約8万7000人だった日本から空路で直接メキシコに入国した日本人旅行者の数を、16年には10万人、17年には13万人、18年には20万人へと加速度的に引き上げる考えを示した。今後のNHの就航やAMの増便に期待するとともに、ファムツアーの強化などによって「メキシコ全土の魅力を大胆にアピールする」という。