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豪州、JATAと日本人70万人めざす-日本局長も近く発表

  • 2016年9月21日
▽新素材訴求でリピーター獲得へ、新日本局長は「旅行業に精通した日本人」


調印式の出席者。(左から)越智氏、JATA理事長の志村氏、田川氏、サウス氏、TAノースアジア地区局長のホグ氏  今後の方針について、サウス氏は「オーストラリアへ来てもらうための新たな理由を提示する」と説明。日本人訪問者数のうち46%がリピーターであることから、「すでにグレートバリアリーフに訪問したことのある日本人は多い。それ以外の新たな素材を提案していく」という。

 田川氏も「これまでは日本の方にオーストラリアの魅力を発信しきれていなかった」と振り返った上で、今後は自然や世界遺産のみでなく食や歴史、スポーツ、文化などの深掘りした魅力を訴求する方針を説明。「今回のMOUが新たなオーストラリアを売っていくための起爆剤になってほしい」と期待を示した。

 今後の具体的な取り組みについては、11月に開催されるJATAの海外旅行委員会で話し合う予定。サウス氏は「FITの取り込み」を、田川氏は「日本人にあまり馴染みのないメルボルンやブリスベンなどの滞在型旅行」を強化していきたいという。

 ただし、サウス氏は「日本人のニーズは5年前や10年前に比べて変化している」と指摘。今後は日本人のニーズにあった旅行商品の開発を継続的に展開していく必要があると語った。

 なお、これらの取り組みを担うTA日本事務所については、4月に日本局長が退任してからまだ後任が決まっていないところ。これについてサウス氏は「すでに人選は済んでおり10日以内に発表する予定」と述べ、旅行ビジネスに精通している日本人が就任すると説明した。