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スイス、MICEセミナーと商談会を初開催-鉄道や自然など訴求

  • 2016年9月12日

(左から)スイス政府観光局のクレール氏、SCIBのランパッツィ氏  スイスコンベンション・インセンティブビューロー(SCIB)はこのほど都内で、MICEをテーマにした旅行会社向けのセミナーと商談会を初めて開催した。来日したヘッド・オブ・マーケットディベロプメント・MICEのグエンダリナ・ランパッツィ氏は、SCIBが特にミーティングとインセンティブに注力していることを説明。「日本はインセンティブツアーが多いため、最初のターゲットとして設定し、その後に企業のミーティングへと広げていきたい」と意欲を示した。

 ランパッツィ氏によると、スイスの宿泊総数のうち18%はMICEでの利用。日本からのMICEは「数はまだ少ない」が、徐々に増えているという。今回のセミナーと商談会により、旅行会社にMICE関連の最新情報やアイディアなどを提供し、誘致を促進したい考えだ。

 同氏は、スイスにはドイツ語圏、フランス語圏、イタリア語圏など複数のの文化圏があり多様な文化を体験できることをアピール。また、鉄道などの交通機関が発達し、氷河特急やケーブルカーなどで美しい景色を楽しみながら移動できることも「スイスならではの体験の1つ」と強調した。加えて治安の良さについても説明し、スイスではテロ事件が発生していないことや、「大臣が1人で鉄道で移動できるほど安全」であることも紹介した。

 セミナーでは、スイスの都市と自然を組み合わせたMICEをアピール。各都市の歴史的建造物を活用したコンベンション施設などに加えて、ツェルマットの展望台「マッターホルン・グレッシャー・パラダイス」にある「氷河宮殿」、スイストラベルシステムの貸切列車などのユニークベニューを提案した。このほか、アルプホルンの演奏会、チーズ工場見学などの体験プログラムについても説明した。