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「変なホテル」2店目は年度末に浦安で-世界100店舗へ

▽2号店は100室でスタッフ6名、宿泊料金は1名5000円程度に

HISの平林氏  浦安で開業する2号店については、HISが5月に開業を発表していた家族向けの新たなホテルを「変なホテル」としてオープンする予定。6階建ての100室で、レストランやカフェなどを設ける。フロントにはロボット2台を設置する予定。1号店で利用している水素エネルギー発電システムなどは、コストを勘案して当初は実施しない。平林氏は、東京ディズニーリゾート付近のホテルは稼働率が高く予約が取りづらいことから「HISの旅行商品ともシナジーがあるのでは」と期待を示した。

浦安のホテルの外観(イメージ)  スタッフ数は6名で、業務の5割から6割程度をロボットが担当。清掃業務は外部に委託する。HTBの1号店は客室をオークション形式で販売しているが、2号店は一般的なホテルと同様に、客室ごとに宿泊料金を設定する。価格帯は大人1名4000円から5000円となる見込みだ。客室数の少なさから利回りは10%台を予想しており、将来的には20%をめざす。販売開始は12月頃を予定しており、公式ウェブサイトに加え、HISやその他の旅行会社でも販売する。販売比率はそれぞれ3割から4割程度とした。外国人の利用者は1号店と同様、全体の2割程度を見込む。

「変なホテル」1号店のフロント。3体の受付ロボットが対応する。まずは対象となる言語を選ぶ  なお、記者会見では澤田氏が「変なホテル」のフロントでのチェックインを実演。さらなる効率化に向け、3月からは対象言語を従来の日本語と英語に加えて、韓国語と中国語あわせた4言語に増やしたほか、7月には宿泊者カードの電子化、日本人向けの音声認識システムの導入を実施したという。今後はパスポートを活用したチェックインシステムの開発や、スマートフォンであらかじめ顔写真を登録し、顔認証でチェックインできるシステムの開発もおこなう。