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豪NSW州、教育旅行マニュアル作成、シドニー以外をアピール

  • 2016年8月1日

エーズ氏  オーストラリアのニュー・サウス・ウェールズ(NSW)州政府観光局はこのほど、旅行会社向けに日本語の「ニュー・サウス・ウェールズ州教育旅行マニュアル」を作成した。同局日本局長の新堀治彦氏によると、教育旅行マニュアルを作成するのは約10年ぶり。旅行会社などを対象にこのほど開催した朝食会で、NSW州通商・観光・メジャーイベント大臣のスチュアート・エーズ氏は「ぜひ皆様に活用してほしい」と呼びかけた。

 エーズ氏によると、2016年1月から3月までの日本人旅行者数の累計は、前年比2.5%減の13万5000人。このうち、レジャーや教育旅行などを含む29歳以下の旅行者数は全体の43%を占めるという。エーズ氏は「日本市場で高い割合を占める若年層はとても重要」と述べ、具体的な数値目標は定めていないものの、今後も若年層の取り込みを強化していきたい旨を語った。

朝食会の様子  エーズ氏は、NSW州での教育旅行の魅力として「都市のシドニーだけではなく、自然や食、アボリジニ文化など、さまざまなことを学ぶことができる」とアピール。「シドニーの認知度は確かに高く、多くの人が訪問しているが、数ある街の1つに過ぎない」と話し、今後はシドニー以外の地域も訴求していきたい考えを述べた。

 そのため、新たに作成したマニュアルでも、シドニー以外の観光スポットを多く掲載。例えば、シドニーから車で約90分に位置にあるユネスコの世界遺産「グレーター・ブルー・マウンテンズ」や、シドニーから車で約2時間のワインの産地「ハンター・バレー」などを載せた。