主要50社、4月の国内旅行は2.4%増-訪日は2割増

  • 2016年7月27日

 観光庁が取りまとめた2016年4月の主要旅行会社50社の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は前年比2.4%増の2417億1405万円となった。観光庁は今回、集計対象となる企業のリストを年間の旅行取扱実績をもとに刷新。これまで、各社と総計の両方を集計していたJTBグループ15社やKNT-CTホールディングス8社などは総計のみ発表し、新たにケイライントラベルや日産クリエイティブサービスなど21社を追加した。

 観光庁によると、4月の国内旅行は熊本地震の影響で九州方面が大幅に落ち込んだものの、そのほかの方面が好調に推移。募集型企画旅行は取扱額が0.1%減の715億1900万円、取扱人数は5.3%減の254万8396人となり、単価は8.4%増の1万5923円だった。

 企業別の取扱高は海外旅行と同様に、ジェイティービー(JTB)15社が7.1%増の703億2888万円と最も高かった。以下は楽天が19.1%増の359億7723万円、KNT-CTホールディングス8社が8.4%減の247億2550万円、日本旅行が1.2%減の194億5594万円と続いた。

 前年からの伸び率も海外旅行と同じく、DeNAトラベルが98.5%増の2億5943万円と最も伸長。次いで、イオンコンパスが24.5%増の13億1689万円、IACEトラベルが21.2%増の2億7660万円、楽天が19.1%増の359億7723万円となった。

 外国人旅行の取扱高は20.5%増の220億8135万円。観光庁によると、ビザの取得要件が緩和されたベトナムやフィリピン、インドネシアなどが好調だったという。募集型企画旅行は取扱額が8.4%増の8億7009万円、取扱人数が10.8%増の5万4641人で、単価は0.1%減の2万8064円となった。

 企業別ではJTB15社が13.3%増の89億8528万円と最も高く、次いで日本旅行が32.2%増の45億6898万円、HIS5社が9.4%増の25億674万円、KNT-CTホールディングス8社が22.4%増の18億8399万円となった。

 前年からの伸び率については、トヨタツーリストインターナショナルが8790.1%増の2063万円と最も高く、取扱額が1億円以上の企業では日通旅行が60.5%増の1億6169万円、阪急交通社3社が38.4%増の6億286万円、日本旅行が32.2%増の45億6898万円となった。

 なお、海外旅行の取扱額は2.1%減の1374億1084万円となり、合計は1.6%増の4012億625万円と増加した。海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。

▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
4月単月


※訂正案内(編集部 2016年07月28日 17時30分)
下記会社の外国人旅行と国内旅行の数値を誤っておりました。お詫びするとともに訂正いたします。

DeNAトラベル、西鉄旅行、ビッグホリデー、日新航空サービス、エムオーツーリスト、日立トラベルビューロー、タビックスジャパン、郵船トラベル、エヌオーイー、沖縄ツーリスト、IACEトラベル、旅工房、トヨタツーリストインターナショナル、京王観光、東日観光、九州旅客鉄道、メルコトラベル、フジ・トラベル・サービス、南海国際旅行、ホワイト・ベアーファミリー、WILLER TRAVEL、日産クリエイティブサービス、北海道旅客鉄道、小田急トラベル、イオンコンパス、京成トラベルサービス、ケイライントラベル、名鉄観光バス、ヤマハトラベルサービス